調整して使える進行例
研修や授業の改善点を決める
参加者の反応と学びを集め、次回に試す変更と測定を決める。
この場で決められること
結果を、どこまで決定として扱うか
研修設計の改善実験を決める。受講者、教員、講師の個人評価には使わない。
この場では決めないこと
別の進め方を選ぶ条件
- 成績評価をしない。
- 個別講師評価をしない。
- 匿名回答者を特定しない。
進行の全体像
150分の流れを確認する
3段階・休憩5分・予備と終了確認19分
- 0–15分段階1 参加者の反応を短く集める良かった点・改善したい点残す:セッション評価欄
- 15–63分段階2 良さ、課題、可能性を整理する花・とげ・つぼみ残す:良かった点・改善が必要な点・試したい案の一覧
- 63–68分休憩5分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
- 68–131分段階3 次回の改善実験を設計する目標・実験・測定の循環残す:研修改善実験表
- 131–150分予備・終了確認19分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「研修改善実験表」の受取先と次の確認日を確かめる
- 段階1で残すセッション評価欄
- 段階2で残す良かった点・改善が必要な点・試したい案の一覧
- 段階3で残す研修改善実験表
開催前
決めることと、用意するもの
判断の前提をそろえてから、道具と会場を準備する。
- 01問いと範囲
参加者の反応と学びを集め、次回に試す変更と測定を決める。 開始前に、扱う対象と期間を一文で示す。
- 02この場で決めること
研修設計の改善実験を決める。受講者、教員、講師の個人評価には使わない。
- 03成果物の受取先
終了時の「研修改善実験表」を記録担当が保管し、目標、変更、観察指標、担当、期間を示す。
- 04参加と情報の境界
発話、筆記、通過から参加方法を選べるようにし、個人情報、機密、属性評価を記録面へ出さない。
- 05運営体制
主進行、記録担当、計時を開始前に割り当て、切替と停止を誰が宣言するか確認する。
- 06次の確認
「研修改善実験表」の見直し日、閲覧者、次に判断する責任者を決める。
道具を確認する 14件
付箋、A4コピー用紙、濃い色の太字ペン、マスキングテープ。全体で共有する進行では、模造紙またはホワイトボードも用意する。
「カード」「札」「票」は専用品を買わず、付箋かA4コピー用紙を切って作る。「開催前に集める資料」は省かず、「開催条件に合わせて選ぶもの」は必要な機能を日用品や会場備品で満たす。同じ紙道具をまとめた。各項目では、数量と事前に書く内容を確認する。
共通の道具
普段使う文具をそのまま使う・4件
- 同じ太さで書ける太字ペン
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1人1本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
- 良い点・課題・可能性を書く付箋
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人各5枚目安
- 作り方・書く内容
- 3色を使える場合は、良い点は赤、課題は黄、可能性は緑に分ける。1色だけの場合は、上部に「良い点」「課題」「可能性」のいずれかを書いて区別する。
- 濃色の筆記具
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1人1本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
- 太字ペン
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1人1本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
手書きで作るシート
付箋、A4コピー用紙、模造紙から作る・8件
- 振り返りを分ける共有面
- 用意する形
- 模造紙またはホワイトボード
- 数量
- 1区画1枚
- 作り方・書く内容
- 作業面を「良かった点」、「改善したい点」、「その他」の3欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 良かった点・改善したい点・その他を書く無記名カード
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人3枚
- 作り方・書く内容
- 開始前は無記入で、一人三枚を渡す。一枚に一件だけを書き、「良かった点」「改善したい点」「その他」のいずれかの回収欄へ本人が裏向きで入れる。
- 良かった点・課題・可能性を分ける共有面
- 用意する形
- 模造紙またはホワイトボード
- 数量
- 1面
- 作り方・書く内容
- 作業面を「良かった点」、「課題」、「可能性」の3欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 良かった点・課題・可能性の列見出し
- 用意する形
- A4コピー用紙を横に3つ切りにした紙片
- 数量
- 3枚
- 作り方・書く内容
- 「良かった点」、「課題」、「可能性」を一枚ずつ別の紙へ書き、種類ごとに必要枚数をそろえる。同じ色でも見出しの文字で区別する。
- 目標・実験・測定を分ける自作3欄紙
- 用意する形
- A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
- 数量
- 1組1枚
- 作り方・書く内容
- 一枚の用紙に「目標」、「実験」、「測定」の欄を作る。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 実験案の優先度を比べる表
- 用意する形
- A4コピー用紙
- 数量
- 実験案1件1枚
- 作り方・書く内容
- 作業面を「期待する影響」、「必要な労力」、「結果への確信度」の3欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 開始値・取得方法・利用目的・保管・削除を記す測定票
- 用意する形
- A4コピー用紙
- 数量
- 実験案1件1枚
- 作り方・書く内容
- 一枚の用紙に「開始値」、「取得方法」、「利用目的」、「保管」、「削除」の欄を作る。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 停止条件・責任者・短周期の更新日を記す学習票
- 用意する形
- A4コピー用紙
- 数量
- 実験案1件1枚
- 作り方・書く内容
- 一枚の用紙に「停止条件」、「責任者」、「短周期の更新日」の欄を作る。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
開催前に集める資料
この進行の入力として必ずそろえる・1件
- 参加と記録の扱いを確認する案内
- 用意する形
- A4コピー用紙または同内容の閲覧用データ
- 数量
- 影響を受ける人1部
- 作り方・書く内容
- 「参加内容」、「同意は任意であること」、「同意を撤回する方法」、「撤回後に既存記録を残すか削除するか」を、初めて読む人にも分かる言葉で記す。作成日、確認した担当、質問先を添え、配付する場合は拡大文字版または閲覧用データも同じ内容で用意する。
開催条件に合わせて選ぶもの
必要な機能を日用品や会場備品で代替できるか確認する・1件
- 個人特定情報を分ける不透明封筒
- 用意する形
- 手持ちの不透明封筒。機微情報を分ける場合だけ使う
- 数量
- 1区画1通
- 作り方・書く内容
- 機微情報を分ける場合だけ使う。内容物の種類と開封できる担当を書き、個人名は表面に書かない。
会場の設えを確認する 6件
- 記入面が他者から見えない席と三欄の回収区画を用意し、利用目的、閲覧担当、破棄日を掲示する
- 全員が同時に付箋を貼れる3列のボードまたは壁面(1面・幅150cm以上)
- 目標は参加者が影響できる望ましい状態とし、数値達成を罰則、確約、人事評価へ使わないと掲示する
- 実験ごとに影響を受ける立場、実行責任者、専門確認先、停止条件、元へ戻す方法を先に置く
- 測定は個人データを原則集めず、既存値または個人を特定しない集計値を使い、利用目的、取得担当、保管期間、削除日、更新日を定める
- 影響を受ける人へ実験と測定を平易に説明し、本人同意と撤回方法、撤回後に既存記録を削除・匿名化・利用停止する選択を先に示す
当日
進行譜に沿って進める
時間は開始からの経過時間で示す。各段階を「確認する、実施する、渡す」の順に追う。
- 0–15分担当主進行記録担当計時手法 0–12分引継ぎ 12–15分
- 1確認する
主進行が、役割、終了時刻、終了時に残す成果物を参加者へ共有する
- 2実施する
- 参加者が役立った点、変えたい点、残る問いを一件ずつ書く。
- 記名を求めず、回答しない選択を示す。
- 3渡す
この段階で残すセッション評価欄
回答を個人別でなくテーマ別に整理して次段へ渡す。
- 1
- 15–63分担当主進行記録担当計時手法 15–60分引継ぎ 60–63分
- 1確認する
主進行が、前段階の「セッション評価欄」がそろっていることを確認する
- 2実施する
- 段階1で集めた記録を「良かったこと」「困ったこと」「可能性」に分ける。
- 重複を束ね、個人名や推測を除いて具体的な場面へ直す。
- 3渡す
この段階で残す良かった点・改善が必要な点・試したい案の一覧
試したい可能性と改善課題を実験設計へ渡す。
- 1
- 63–68分 休憩 5分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
- 68–131分担当主進行記録担当計時手法 68–128分引継ぎ 128–131分
- 1確認する
主進行が、前段階の「良かった点・改善が必要な点・試したい案の一覧」がそろっていることを確認する
- 2実施する
- 次回に変える要素を一つ選び、期待する学習者の変化を定める。
- 実験方法、観察指標、担当、停止条件を記す。
- 3渡す
この段階で残す研修改善実験表
実験表を研修責任者と次回担当へ渡す。
- 1
- 131–150分 予備・終了確認 19分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「研修改善実験表」の受取先と次の確認日を確かめる
運営体制
役割と担当時間
- 主進行
- 担当すること「研修や授業の改善点を決める」の目的と扱わない範囲を守り、段階の開始と終了を伝える担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
- 記録担当
- 担当することセッション評価欄、良かった点・改善が必要な点・試したい案の一覧、研修改善実験表を段階ごとに記録し、終了時に受取先へ渡す担当する時間開始前の記録面準備から終了後の保管まで担当段階 1・2・3
- 計時
- 担当すること各段階の終了3分前と、休憩・予備時間への切替を主進行へ知らせる担当する時間全段階の開始時と終了3分前担当段階 1・2・3
受け渡し
成果物と保管担当
- セッション評価欄
- 使い道役立った点、変えたい点、残る問いを分ける。保管担当記録担当
- 良かった点・改善が必要な点・試したい案の一覧
- 使い道維持、修正、試行の候補を分ける。保管担当記録担当
- 研修改善実験表
- 使い道目標、変更、観察指標、担当、期間を示す。保管担当記録担当
例外対応
進行を切り替えるとき・止めるとき
条件に当てはまったら、主進行が切替または停止を伝え、記録担当が変更内容を残す。
段階ごとの切替
場を止める条件
- この兆候を確認個人の成績、能力、講師評価が共有される。その場で行う
個人情報を外し、教材、進行、環境の改善へ戻す。
- この兆候を確認匿名回答者を推測または特定し始める。その場で行う
議論を止め、テーマ集計だけを扱う。
編集・印刷して使う資料
共通テンプレートで準備を始める
このページでは、進行内容を無料で確認できる。まず共通テンプレートへ目的、参加者、役割、進行、成果物を書き写し、開催条件に合わせた準備に使える。
- 開催前開催概要、参加者向け事前案内、役割表、設営チェック
- 当日当日進行表、読み上げ文、手法カード
- 切替・停止時進行の切替案、停止条件、変更記録
- 終了後成果物の保管先記入欄、出典・権利