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調整して使える進行例

複数の未来に備える選択肢を作る

変化の兆候から複数シナリオを作り、波及影響と共通の備えを整理する。

未来への備え・リスク・変化への対応発散して整理する6–30人計330分対面
終了時に残るもの兆候、情報源、不確実性の一覧、四つのシナリオと前提、シナリオ別の波及影響図

この場で決められること

結果を、どこまで決定として扱うか

検討用シナリオと監視候補を作る。予測、危機宣言、投資決裁には使わない。

この場では決めないこと

別の進め方を選ぶ条件

  • 最も好ましい未来だけを予測として扱わない。
  • 発生確率を根拠なく数値化しない。
  • シナリオだけで投資を決めない。

進行の全体像

330分の流れを確認する

3段階・休憩10分・予備と終了確認41分

  1. 0–93分段階1 変化の兆候を集めるホライズン・スキャニング残す:兆候、情報源、不確実性の一覧
  2. 93–216分段階2 異なる未来の筋書きを作るシナリオ・マトリクス残す:四つのシナリオと前提
  3. 216–226分休憩10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
  4. 226–289分段階3 一次・二次影響を広げる未来影響の車輪残す:シナリオ別の波及影響図
  5. 289–330分予備・終了確認41分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「シナリオ別の波及影響図」の受取先と次の確認日を確かめる
  1. 段階1で残す兆候、情報源、不確実性の一覧
  2. 段階2で残す四つのシナリオと前提
  3. 段階3で残すシナリオ別の波及影響図

開催前

決めることと、用意するもの

判断の前提をそろえてから、道具と会場を準備する。

  1. 01
    問いと範囲

    変化の兆候から複数シナリオを作り、波及影響と共通の備えを整理する。 開始前に、扱う対象と期間を一文で示す。

  2. 02
    この場で決めること

    検討用シナリオと監視候補を作る。予測、危機宣言、投資決裁には使わない。

  3. 03
    成果物の受取先

    終了時の「シナリオ別の波及影響図」を記録担当が保管し、共通の備えとシナリオ固有対応を分ける。

  4. 04
    参加と情報の境界

    発話、筆記、通過から参加方法を選べるようにし、個人情報、機密、属性評価を記録面へ出さない。

  5. 05
    運営体制

    主進行、記録担当、計時を開始前に割り当て、切替と停止を誰が宣言するか確認する。

  6. 06
    次の確認

    「シナリオ別の波及影響図」の見直し日、閲覧者、次に判断する責任者を決める。

運営役割主進行記録担当計時
道具を確認する 14件
まず用意する基本セット

付箋、A4コピー用紙、濃い色の太字ペン、マスキングテープ。全体で共有する進行では、模造紙またはホワイトボードも用意する。

「カード」「札」「票」は専用品を買わず、付箋かA4コピー用紙を切って作る。「開催前に集める資料」は省かず、「開催条件に合わせて選ぶもの」は必要な機能を日用品や会場備品で満たす。

同じ紙道具をまとめた。各項目では、数量と事前に書く内容を確認する。

共通の道具

普段使う文具をそのまま使う・2件

  1. 筆記具
    用意する形
    濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
    数量
    1人1本
    作り方・書く内容
    インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
  2. 大きな変化を示す印
    用意する形
    ペンで付ける印。匿名性や移動が必要な場合だけ丸シールを使う
    数量
    1人2個
    作り方・書く内容
    基本はペンで印を付ける。貼り替えや匿名回収が必要な場合だけ丸シールを人数分に分ける。

手書きで作るシート

付箋、A4コピー用紙、模造紙から作る・12件

  1. 兆しカード
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1人4枚
    作り方・書く内容
    上部に「兆し」と書き、その下に「出所と日付」の記入欄を作る。一枚に一件を書ける余白を取る。
  2. 新規性・影響・不確実性を一つずつ示す印
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1人3組
    作り方・書く内容
    「新規性」、「影響」、「不確実性」を一枚ずつ別の紙へ書き、種類ごとに必要枚数をそろえる。同じ色でも見出しの文字で区別する。
  3. 束ね用の長紙
    用意する形
    A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
    数量
    1組1枚
    作り方・書く内容
    上部に「束ね用の長紙」と書く。付箋や紙片を並べても重ならない余白を取り、全体共有では離れた場所から読める文字にする。
  4. 不確実性札
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1人6枚
    作り方・書く内容
    中央に先行きが定まらない要因を書き、その下を「一方の端で観察できる状態」と「反対側の端で観察できる状態」の両端欄に分ける。良い・悪いではなく、実際に見分けられる状態を書く。
  5. 二つの不確実性から四つの未来を作る面
    用意する形
    模造紙またはホワイトボード
    数量
    1組1枚
    作り方・書く内容
    中央で交わる縦軸と横軸を引く。横軸の両端へ選んだ不確実性Aの両極、縦軸の両端へ不確実性Bの両極を書く。四つの区画へ未来の説明と兆候を置ける余白を取る。
  6. 四つの未来で暮らし・判断・資源がどう変わるかを書く付箋
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1組12枚
    作り方・書く内容
    四つの未来それぞれに「暮らし」「判断」「資源」を一枚ずつ、計12枚作る。上部にどの未来と観点かを書き、その下へ観察できる具体的な状態を一件だけ書く。
  7. 反証票
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1組4枚
    作り方・書く内容
    専用品は購入せず、紙片の上部に「反証」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
  8. 兆候票
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1組4枚
    作り方・書く内容
    専用品は購入せず、紙片の上部に「兆候」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
  9. 起点札
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1組1枚
    作り方・書く内容
    上部に「起点」と書き、その下に「対象期間」の記入欄を作る。一枚に一件を書ける余白を取る。
  10. 影響札
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1組16枚
    作り方・書く内容
    上部に「影響」と書き、その下に「段階」の記入欄を作る。一枚に一件を書ける余白を取る。
  11. 原因と結果をつなぐ矢印
    用意する形
    マスキングテープ、またはA4コピー用紙を細長く切った紙片
    数量
    1組16本
    作り方・書く内容
    紙片に原因から結果へ向かう矢印を描き、その関係が生じる理由を一文で書く。原因の札と結果の札の間へ置き、矢印の向きをそろえる。 原因から結果へ向かう矢印を必ず描く。
  12. 連鎖票
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1組2枚
    作り方・書く内容
    専用品は購入せず、紙片の上部に「連鎖」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
会場の設えを確認する 9件
  • 3〜6人組の島卓(各組1卓・人数差1人以内)
  • 新規性・影響・不確実性の三軸を示す全体面(1面)
  • 出所を書けないカードの保留域(1区画)
  • 3〜5人組(各組3人以上)
  • 二軸十字シートを置く島卓(1組1卓)
  • 四未来の兆候票を集める全体面(1面)
  • 3〜6人組の島卓(各組1卓)
  • 起点から三段階へ枝を伸ばせる放射面(1組1面)
  • 重要連鎖を集める全体の外周帯(1面)

当日

進行譜に沿って進める

時間は開始からの経過時間で示す。各段階を「確認する、実施する、渡す」の順に追う。

  1. 093
    担当主進行記録担当計時
    手法 0–90分引継ぎ 90–93分
    1. 1
      確認する

      主進行が、役割、終了時刻、終了時に残す成果物を参加者へ共有する

    2. 2
      実施する
      • 制度、技術、社会、環境の変化兆候を情報源と確認日付きで集める。
      • 事実、解釈、弱い兆候を分け、不確実性を記す。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す兆候、情報源、不確実性の一覧

      影響と不確実性が大きい兆候をシナリオ軸へ渡す。

  2. 93216

    段階 2

    異なる未来の筋書きを作る

    シナリオ・マトリクスの詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当計時
    手法 93–213分引継ぎ 213–216分
    1. 1
      確認する

      主進行が、前段階の「兆候、情報源、不確実性の一覧」がそろっていることを確認する

    2. 2
      実施する
      • 独立性の高い二つの不確実性を軸に四象限を作る。
      • 各象限で関係者の行動、機会、障壁、早期兆候を書く。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す四つのシナリオと前提

      各シナリオの重要変化を波及分析へ渡す。

  3. 216–226分 休憩 10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
  4. 226289

    段階 3

    一次・二次影響を広げる

    未来影響の車輪の詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当計時
    手法 226–286分引継ぎ 286–289分
    1. 1
      確認する

      主進行が、前段階の「四つのシナリオと前提」がそろっていることを確認する

    2. 2
      実施する
      • 各シナリオの重要な変化から直接影響とその先の影響を描く。
      • 複数シナリオに共通する備えと、固有の監視兆候へ印を付ける。
    3. 3
      渡す

      この段階で残すシナリオ別の波及影響図

      シナリオ、波及影響、監視兆候を戦略責任者へ渡す。

  5. 289–330分 予備・終了確認 41分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「シナリオ別の波及影響図」の受取先と次の確認日を確かめる

運営体制

役割と担当時間

主進行
担当すること「複数の未来に備える選択肢を作る」の目的と扱わない範囲を守り、段階の開始と終了を伝える担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
記録担当
担当すること兆候、情報源、不確実性の一覧、四つのシナリオと前提、シナリオ別の波及影響図を段階ごとに記録し、終了時に受取先へ渡す担当する時間開始前の記録面準備から終了後の保管まで担当段階 1・2・3
計時
担当すること各段階の終了3分前と、休憩・予備時間への切替を主進行へ知らせる担当する時間全段階の開始時と終了3分前担当段階 1・2・3

受け渡し

成果物と保管担当

兆候、情報源、不確実性の一覧
使い道シナリオ軸の候補を根拠付きで作る。保管担当記録担当
四つのシナリオと前提
使い道一つの予測へ固定せず選択肢を試す。保管担当記録担当
シナリオ別の波及影響図
使い道共通の備えとシナリオ固有対応を分ける。保管担当記録担当

例外対応

進行を切り替えるとき・止めるとき

条件に当てはまったら、主進行が切替または停止を伝え、記録担当が変更内容を残す。

段階ごとの切替

  1. この兆候を確認兆候が三十件を超える。該当段階の行動を見る

場を止める条件

  1. この兆候を確認根拠のない発生確率や断定的予測が資料へ入る。その場で行う

    確率表記を外し、前提と不確実性へ戻す。

  2. この兆候を確認差別的な固定観念で集団の行動を描く。その場で行う

    記述を削除し、制度、環境、観察可能な行動へ置き換える。

編集・印刷して使う資料

共通テンプレートで準備を始める

このページでは、進行内容を無料で確認できる。まず共通テンプレートへ目的、参加者、役割、進行、成果物を書き写し、開催条件に合わせた準備に使える。

  • 開催前開催概要、参加者向け事前案内、役割表、設営チェック
  • 当日当日進行表、読み上げ文、手法カード
  • 切替・停止時進行の切替案、停止条件、変更記録
  • 終了後成果物の保管先記入欄、出典・権利
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