調整して使える進行例
複数の案を比較して統合案を作る
複数案の共通部分、境界条件、選択項目を分け、統合案の骨格を作る。
この場で決められること
結果を、どこまで決定として扱うか
統合草案と未決一覧を作る。法務審査、正式決裁、文書の正式公開は別工程とする。
この場では決めないこと
別の進め方を選ぶ条件
- 原案の作成者を評価しない。
- 法務適合を保証しない。
- 少数意見を削除して全員合意と表記しない。
進行の全体像
225分の流れを確認する
3段階・休憩10分・予備と終了確認31分
- 0–123分段階1 案の共通部と分岐を描く草案の合流木残す:統合案の系統樹
- 123–161分段階2 分岐ごとの合意状態を確認する部分合意の格子残す:統合できる案・条件付きの案・判断保留の案の一覧
- 161–171分休憩10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
- 171–194分段階3 選択条項の優先順位を付けるカードで順位をつける残す:選択条項の順位と根拠
- 194–225分予備・終了確認31分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「選択条項の順位と根拠」の受取先と次の確認日を確かめる
- 段階1で残す統合案の系統樹
- 段階2で残す統合できる案・条件付きの案・判断保留の案の一覧
- 段階3で残す選択条項の順位と根拠
開催前
決めることと、用意するもの
判断の前提をそろえてから、道具と会場を準備する。
- 01問いと範囲
複数案の共通部分、境界条件、選択項目を分け、統合案の骨格を作る。 開始前に、扱う対象と期間を一文で示す。
- 02この場で決めること
統合草案と未決一覧を作る。法務審査、正式決裁、文書の正式公開は別工程とする。
- 03成果物の受取先
終了時の「選択条項の順位と根拠」を記録担当が保管し、統合草案へ入れる順と未決を区別する。
- 04参加と情報の境界
通過、休憩、退出を選べることを伝え、個人情報、機密、属性評価を記録面へ出さない。参加者支援を別に置く。
- 05運営体制
主進行、記録担当、計時、参加者支援を開始前に割り当て、切替と停止を誰が宣言するか確認する。
- 06次の確認
「選択条項の順位と根拠」の見直し日、閲覧者、次に判断する責任者を決める。
道具を確認する 14件
付箋、A4コピー用紙、濃い色の太字ペン、マスキングテープ。全体で共有する進行では、模造紙またはホワイトボードも用意する。
「カード」「札」「票」は専用品を買わず、付箋かA4コピー用紙を切って作る。「開催前に集める資料」は省かず、「開催条件に合わせて選ぶもの」は必要な機能を日用品や会場備品で満たす。同じ紙道具をまとめた。各項目では、数量と事前に書く内容を確認する。
共通の道具
普段使う文具をそのまま使う・3件
- 論点付箋
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人3枚
- 作り方・書く内容
- 開始前は無記入で用意する。使うときに、今決めたい論点または決定後に始める行動を一枚に一件、太い字で書く。
- 筆記具
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1人1本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
- 太字ペン
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1組2本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
手書きで作るシート
付箋、A4コピー用紙、模造紙から作る・9件
- 段落番号と働きを記す付箋
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人2枚
- 作り方・書く内容
- 上部に対象の段落番号、下部にその段落の働きを一件書く。段落番号だけの札にしない。
- 草案を統合した経路を残す表
- 用意する形
- A4コピー用紙
- 数量
- 1組1枚
- 作り方・書く内容
- 作業面を「統合した子の草案」、「統合先の親の草案」、「統合担当」、「統合後に固定した版のURL」の4欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 草案の読み違いを防ぐ確認表
- 用意する形
- A4コピー用紙
- 数量
- 1人1件
- 作り方・書く内容
- 作業面を「抜けている内容」、「矛盾している内容」、「誤読しそうな表現」、「元の意図を読み返して確認した結果」の4欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 原案の内容が最終稿でどう扱われたかを返す表
- 用意する形
- A4コピー用紙
- 数量
- 1人1件
- 作り方・書く内容
- 作業面を「元の枝番号・段落番号・役割」、「最終稿に残した・条件付きで残した・削除した」、「その理由」、「最終稿での行先」の4欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 一致・条件が整えば一致・一致しない項目を分ける表
- 用意する形
- A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
- 数量
- 各組1枚+全体統合用1枚
- 作り方・書く内容
- 左から「一致」「条件が整えば一致」「一致しない」の3列を作る。「条件が整えば一致」には、確認事項・担当・期限を書ける余白を取る。
- 確認者札
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 条件つき一致1件につき1枚
- 作り方・書く内容
- 上から「確認担当」「確認する相手・情報源」「返答期限」の3項目を書く。条件が整えば一致できる項目の横へ貼る。
- 選択肢カード
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1組1式・最大12件
- 作り方・書く内容
- 専用品は購入せず、紙片の上部に「選択肢」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
- 順位基準カード
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1組1枚
- 作り方・書く内容
- 専用品は購入せず、紙片の上部に「順位基準」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
- 選択肢の順位と保留を分けて残す表
- 用意する形
- A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
- 数量
- 1組1枚
- 作り方・書く内容
- 作業面を「最終的な順序」、「同順位」、「判断を保留するもの」、「必須条件を満たさないもの」の4欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
開催前に集める資料
この進行の入力として必ずそろえる・1件
- 枝番号入り共有草案
- 用意する形
- A4コピー用紙または同内容の閲覧用データ
- 数量
- 1人1件
- 作り方・書く内容
- 使う枚数分の連番を開始前に書く。番号は離れた場所から読める太い文字にする。
開催条件に合わせて選ぶもの
必要な機能を日用品や会場備品で代替できるか確認する・1件
- 共有草案の固定版と検査票を開く端末
- 用意する形
- 共有草案を開ける手持ちのパソコンまたはタブレット。端末を用意できない場合は固定版を印刷し、検査票をA4コピー用紙で渡す
- 数量
- 1人1台
- 作り方・書く内容
- 共有草案の固定版URLと個別検査票を実際に開けるか開始前に確認する。端末が不足する場合は印刷した固定版と検査票を同じ枝番号で対応させ、統合担当が後で入力する。投票用紙には置き換えない。
会場の設えを確認する 7件
- 参加人数に応じた合流回数、枝番号、残り枠の検査担当順を壁へ掲示する
- 編集権限は各合流点の左保管者一人だけに渡し、各十二分枠の終了時に固定版URLを自動または手動で発行できる共有文書を用意する
- 全員が自分の端末から固定版と個別検査票を開けることを開始前に試す
- 未一致の列を最も広くとる三列の作業面(各組1面)
- 実行範囲と未一致を離して貼る掲示面(2面・1m以上離す)
- 格子を6人以下で囲める島卓(各組1卓)
- 全カードを一列または上位群へ動かせる机
当日
進行譜に沿って進める
時間は開始からの経過時間で示す。各段階を「確認する、実施する、渡す」の順に追う。
- 0–123分担当主進行記録担当参加者支援手法 0–120分引継ぎ 120–123分
- 1確認する
主進行が、役割、終了時刻、終了時に残す成果物を参加者へ共有する
- 2実施する
- 各案の目的、対象、行動、例外を同じ欄で比較する。
- 共通部分を幹、互換性のある違いを枝、両立しない箇所を分岐として描く。
- 3渡す
この段階で残す統合案の系統樹
分岐項目を合意状態の確認へ渡す。
- 1
- 123–161分担当主進行記録担当参加者支援手法 123–158分引継ぎ 158–161分
- 1確認する
主進行が、前段階の「統合案の系統樹」がそろっていることを確認する
- 2実施する
- 各分岐を「統合できる」「条件付きで統合できる」「判断保留」「不同意」に分ける。
- 条件付き項目には文言案と確認先を書く。
- 3渡す
この段階で残す統合できる案・条件付きの案・判断保留の案の一覧
選択が必要な項目を順位づけへ渡す。
- 1
- 161–171分 休憩 10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
- 171–194分担当主進行記録担当参加者支援手法 171–191分引継ぎ 191–194分
- 1確認する
主進行が、前段階の「統合できる案・条件付きの案・判断保留の案の一覧」がそろっていることを確認する
- 2実施する
- 選択条項を同じ粒度のカードにし、事前に決めた基準で並べる。
- 同順位、適用外、判断材料不足を無理に順位へ入れず記録する。
- 3渡す
この段階で残す選択条項の順位と根拠
統合草案、順位、未決、確認先を文書責任者へ渡す。
- 1
- 194–225分 予備・終了確認 31分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「選択条項の順位と根拠」の受取先と次の確認日を確かめる
運営体制
役割と担当時間
- 主進行
- 担当すること「複数の案を比較して統合案を作る」の目的と扱わない範囲を守り、段階の開始と終了を伝える担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
- 記録担当
- 担当すること統合案の系統樹、統合できる案・条件付きの案・判断保留の案の一覧、選択条項の順位と根拠を段階ごとに記録し、終了時に受取先へ渡す担当する時間開始前の記録面準備から終了後の保管まで担当段階 1・2・3
- 計時
- 担当すること各段階の終了3分前と、休憩・予備時間への切替を主進行へ知らせる担当する時間全段階の開始時と終了3分前担当段階
- 参加者支援
- 担当すること通過、休憩、退出、個別確認の申し出を受け、再開の可否を主進行と判断する担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
受け渡し
成果物と保管担当
- 統合案の系統樹
- 使い道共通条項、選択条項、矛盾を分ける。保管担当記録担当
- 統合できる案・条件付きの案・判断保留の案の一覧
- 使い道統合できる範囲を明示する。保管担当記録担当
- 選択条項の順位と根拠
- 使い道統合草案へ入れる順と未決を区別する。保管担当記録担当
例外対応
進行を切り替えるとき・止めるとき
条件に当てはまったら、主進行が切替または停止を伝え、記録担当が変更内容を残す。
段階ごとの切替
場を止める条件
- この兆候を確認法務、権利、規程適合の判断が必要になる。その場で行う
該当条項を保留し、専門審査へ渡す。
- この兆候を確認少数意見を記録から消す提案が出る。その場で行う
不同意または留保として本文外の記録へ残す。
編集・印刷して使う資料
共通テンプレートで準備を始める
このページでは、進行内容を無料で確認できる。まず共通テンプレートへ目的、参加者、役割、進行、成果物を書き写し、開催条件に合わせた準備に使える。
- 開催前開催概要、参加者向け事前案内、役割表、設営チェック
- 当日当日進行表、読み上げ文、手法カード
- 切替・停止時進行の切替案、停止条件、変更記録
- 終了後成果物の保管先記入欄、出典・権利