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調整して使える進行例

利用者の体験から改善点を見つける

利用者の経験と現場観察を分けて捉え、改善すべき場面と次の問いを残す。

利用者・住民体験問題の根をたどる15–30人計210分対面
終了時に残るもの利用経験と重要場面の記録、行動・環境・障壁の観察記録、事実・意味・改善候補

この場で決められること

結果を、どこまで決定として扱うか

体験上の改善候補を提案する。個別相談、給付判断、診断、苦情処理は正式経路へ渡す。

この場では決めないこと

別の進め方を選ぶ条件

  • 利用者一人を全体代表にしない。
  • 診療・相談記録を共有しない。
  • 体験談へ反論や助言をしない。

進行の全体像

210分の流れを確認する

3段階・休憩10分・予備と終了確認31分

  1. 0–63分段階1 利用経験を聴く利用体験フィッシュボウル残す:利用経験と重要場面の記録
  2. 63–141分段階2 体験が起きる場面を観察する簡易エスノグラフィー残す:行動・環境・障壁の観察記録
  3. 141–151分休憩10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
  4. 151–179分段階3 改善の問いを選ぶ何が・だから何・次に何残す:事実・意味・改善候補
  5. 179–210分予備・終了確認31分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「事実・意味・改善候補」の受取先と次の確認日を確かめる
  1. 段階1で残す利用経験と重要場面の記録
  2. 段階2で残す行動・環境・障壁の観察記録
  3. 段階3で残す事実・意味・改善候補

開催前

決めることと、用意するもの

判断の前提をそろえてから、道具と会場を準備する。

  1. 01
    問いと範囲

    利用者の経験と現場観察を分けて捉え、改善すべき場面と次の問いを残す。 開始前に、扱う対象と期間を一文で示す。

  2. 02
    この場で決めること

    体験上の改善候補を提案する。個別相談、給付判断、診断、苦情処理は正式経路へ渡す。

  3. 03
    成果物の受取先

    終了時の「事実・意味・改善候補」を記録担当が保管し、改善案と追加調査を区別する。

  4. 04
    参加と情報の境界

    通過、休憩、退出を選べることを伝え、個人情報、機密、属性評価を記録面へ出さない。参加者支援を別に置く。

  5. 05
    運営体制

    主進行、記録担当、計時、参加者支援を開始前に割り当て、切替と停止を誰が宣言するか確認する。

  6. 06
    次の確認

    「事実・意味・改善候補」の見直し日、閲覧者、次に判断する責任者を決める。

運営役割主進行記録担当計時参加者支援
道具を確認する 11件
まず用意する基本セット

付箋、A4コピー用紙、濃い色の太字ペン、マスキングテープ。全体で共有する進行では、模造紙またはホワイトボードも用意する。

「カード」「札」「票」は専用品を買わず、付箋かA4コピー用紙を切って作る。「開催前に集める資料」は省かず、「開催条件に合わせて選ぶもの」は必要な機能を日用品や会場備品で満たす。

同じ紙道具をまとめた。各項目では、数量と事前に書く内容を確認する。

共通の道具

普段使う文具をそのまま使う・3件

  1. 濃色の筆記具
    用意する形
    濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
    数量
    1人1本
    作り方・書く内容
    インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
  2. 観察記録用紙と筆記具
    用意する形
    A4コピー用紙または手持ちのノートと、黒または青のペン
    数量
    1人1組
    作り方・書く内容
    観察した事実をその場で書けるよう、一人分ずつ組にして渡す。事実と解釈を混ぜないため、観察ガイドと並べて使う。専用ノートを購入する必要はない。
  3. 筆記具
    用意する形
    濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
    数量
    1人1本
    作り方・書く内容
    インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。

手書きで作るシート

付箋、A4コピー用紙、模造紙から作る・5件

  1. 体験者の言葉と観察事実を分けて残す用紙
    用意する形
    A4コピー用紙
    数量
    外円1人1枚
    作り方・書く内容
    作業面を「本人が実際に話した言葉」、「外円から観察できた事実」、「本人へ確認したいこと」の3欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
  2. 観察ガイド
    用意する形
    A4コピー用紙
    数量
    1人1枚
    作り方・書く内容
    用紙を「観察した事実」と「そこから考えた解釈」の2欄に分け、事実欄と解釈欄を混ぜずに書けるようにする。 観察した事実と、そこから考えた解釈は別の欄へ書く。
  3. 観察結果を行動へつなぐ表
    用意する形
    A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
    数量
    小組に1枚
    作り方・書く内容
    作業面を「観察した事実」、「そこから考えた解釈」、「次に試すこと」の3欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
  4. 三欄の記入紙
    用意する形
    A4コピー用紙
    数量
    1人1枚
    作り方・書く内容
    一枚の用紙に「何が起きたか」、「だから何が分かるか」、「次に何をするか」の欄を作る。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
  5. 全体記録用の模造紙またはホワイトボード
    用意する形
    模造紙またはホワイトボード
    数量
    1面
    作り方・書く内容
    記録面を「何が起きたか」「だから何が分かるか」「次に何をするか」の三欄に分ける。見出しを太い文字で書き、各組の記録を貼れる余白を取る。

会場にあるもの

購入せず、会場の備品を確認する・3件

  1. 内円の椅子
    用意する形
    会場にある椅子。新しく購入する必要はない
    数量
    体験者5〜7人分
    作り方・書く内容
    購入品ではなく会場の椅子を使う。必要数、通路、車椅子の旋回場所を開始前に確認する。
  2. 外円の椅子
    用意する形
    会場にある椅子。新しく購入する必要はない
    数量
    残る参加者1人1脚
    作り方・書く内容
    購入品ではなく会場の椅子を使う。必要数、通路、車椅子の旋回場所を開始前に確認する。
  3. 収集した工夫品を並べる共有台
    用意する形
    会場にある机や共有台などの既存備品
    数量
    1面
    作り方・書く内容
    購入品ではなく会場備品を使う。必要数、通路、車椅子の旋回場所を開始前に確認する。
会場の設えを確認する 6件
  • 体験者が互いの顔を見られる内円(直径2m程度)
  • 内円から1.5m以上離した外円(1周)
  • 出入り口(1箇所)
  • 観察に出られる現場(館内の別室・受付・執務室等、組数分を用意)
  • 戻った後に工夫品を並べる共有台(出入口付近に1面)
  • 4〜7人で座る島卓(各組1卓・人数を均等配分)、全員から見える全体記録面(1面)

当日

進行譜に沿って進める

時間は開始からの経過時間で示す。各段階を「確認する、実施する、渡す」の順に追う。

  1. 063
    担当主進行記録担当参加者支援
    手法 0–60分引継ぎ 60–63分
    1. 1
      確認する

      主進行が、役割、終了時刻、終了時に残す成果物を参加者へ共有する

    2. 2
      実施する
      • 実際の利用経験を持つ本人が、経験した順序と意味を語り、周囲は中断せずに聴く。
      • 本人が参加できない場合は、事前に許可を得た記録を仮説として読み、実体験とは区別する。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す利用経験と重要場面の記録

      本人が共有を許可した場面だけを観察比較へ渡す。

  2. 63141

    段階 2

    体験が起きる場面を観察する

    簡易エスノグラフィーの詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当参加者支援
    手法 63–138分引継ぎ 138–141分
    1. 1
      確認する

      主進行が、前段階の「利用経験と重要場面の記録」がそろっていることを確認する

    2. 2
      実施する
      • 対象場面を限定し、利用者の行動、待ち、回避、支援を時系列に記録する。
      • 理由を推測せず、見聞きした事実と未確認事項を分ける。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す行動・環境・障壁の観察記録

      体験記録と一致または不一致の観察を、改善の問いを選ぶ段階へ渡す。

  3. 141–151分 休憩 10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
  4. 151179
    担当主進行記録担当参加者支援
    手法 151–176分引継ぎ 176–179分
    1. 1
      確認する

      主進行が、前段階の「行動・環境・障壁の観察記録」がそろっていることを確認する

    2. 2
      実施する
      • まず共有できる事実を並べ、次に複数の意味を検討する。
      • 最後に今すぐ変えることと、追加確認が必要なことを分ける。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す事実・意味・改善候補

      改善候補をサービス責任者へ、未確認事項を調査担当へ渡す。

  5. 179–210分 予備・終了確認 31分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「事実・意味・改善候補」の受取先と次の確認日を確かめる

運営体制

役割と担当時間

主進行
担当すること「利用者の体験から改善点を見つける」の目的と扱わない範囲を守り、段階の開始と終了を伝える担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
記録担当
担当すること利用経験と重要場面の記録、行動・環境・障壁の観察記録、事実・意味・改善候補を段階ごとに記録し、終了時に受取先へ渡す担当する時間開始前の記録面準備から終了後の保管まで担当段階 1・2・3
計時
担当すること各段階の終了3分前と、休憩・予備時間への切替を主進行へ知らせる担当する時間全段階の開始時と終了3分前担当段階
参加者支援
担当すること通過、休憩、退出、個別確認の申し出を受け、再開の可否を主進行と判断する担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3

受け渡し

成果物と保管担当

利用経験と重要場面の記録
使い道利用者が実際に経験した出来事を改善検討の入口にする。保管担当記録担当
行動・環境・障壁の観察記録
使い道語られた経験と現場条件を突き合わせる。保管担当記録担当
事実・意味・改善候補
使い道改善案と追加調査を区別する。保管担当記録担当

例外対応

進行を切り替えるとき・止めるとき

条件に当てはまったら、主進行が切替または停止を伝え、記録担当が変更内容を残す。

段階ごとの切替

  1. この兆候を確認共有予定時間の半分で重要場面が三件を超える。該当段階の行動を見る

場を止める条件

  1. この兆候を確認要配慮個人情報や第三者情報が語られる。その場で行う

    記録を止め、本人と共有範囲を再確認し、不要情報を残さない。

  2. この兆候を確認参加者が体験談へ反論、診断、助言を始める。その場で行う

    発言を止め、質問は事実確認だけに戻す。

編集・印刷して使う資料

共通テンプレートで準備を始める

このページでは、進行内容を無料で確認できる。まず共通テンプレートへ目的、参加者、役割、進行、成果物を書き写し、開催条件に合わせた準備に使える。

  • 開催前開催概要、参加者向け事前案内、役割表、設営チェック
  • 当日当日進行表、読み上げ文、手法カード
  • 切替・停止時進行の切替案、停止条件、変更記録
  • 終了後成果物の保管先記入欄、出典・権利
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