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調整して使える進行例

災害時の連携と受け渡しを机上で試す

想定災害に対する判断、受け渡し、監視指標の空白を机上で発見する。

地域・住民・防災協働条件を整える6–20人計285分対面
終了時に残るもの時点別の災害対応地図、連携受け渡し図、リスク兆候の監視表

この場で決められること

結果を、どこまで決定として扱うか

訓練上の改善点を記録する。実災害の指揮、避難指示、医療判断には使わない。

この場では決めないこと

別の進め方を選ぶ条件

  • 実災害時の指揮を代行しない。
  • 参加機関の能力評価をしない。
  • 訓練想定を安全保証に使わない。

進行の全体像

285分の流れを確認する

3段階・休憩10分・予備と終了確認41分

  1. 0–123分段階1 被害想定と対応資源を図上で確認する地域災害の図上検討残す:時点別の災害対応地図
  2. 123–171分段階2 情報と判断の受け渡しを試す引継ぎの駅残す:連携受け渡し図
  3. 171–181分休憩10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
  4. 181–244分段階3 監視する兆候と対応を決めるリスク・レーダー残す:リスク兆候の監視表
  5. 244–285分予備・終了確認41分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「リスク兆候の監視表」の受取先と次の確認日を確かめる
  1. 段階1で残す時点別の災害対応地図
  2. 段階2で残す連携受け渡し図
  3. 段階3で残すリスク兆候の監視表

開催前

決めることと、用意するもの

判断の前提をそろえてから、道具と会場を準備する。

  1. 01
    問いと範囲

    想定災害に対する判断、受け渡し、監視指標の空白を机上で発見する。 開始前に、扱う対象と期間を一文で示す。

  2. 02
    この場で決めること

    訓練上の改善点を記録する。実災害の指揮、避難指示、医療判断には使わない。

  3. 03
    成果物の受取先

    終了時の「リスク兆候の監視表」を記録担当が保管し、兆候、確認頻度、担当、対応開始条件を残す。

  4. 04
    参加と情報の境界

    通過、休憩、退出を選べることを伝え、個人情報、機密、属性評価を記録面へ出さない。参加者支援を別に置く。

  5. 05
    運営体制

    主進行、記録担当、計時、参加者支援を開始前に割り当て、切替と停止を誰が宣言するか確認する。

  6. 06
    次の確認

    「リスク兆候の監視表」の見直し日、閲覧者、次に判断する責任者を決める。

運営役割主進行記録担当計時参加者支援
道具を確認する 14件
まず用意する基本セット

付箋、A4コピー用紙、濃い色の太字ペン、マスキングテープ。全体で共有する進行では、模造紙またはホワイトボードも用意する。

「カード」「札」「票」は専用品を買わず、付箋かA4コピー用紙を切って作る。「開催前に集める資料」は省かず、「開催条件に合わせて選ぶもの」は必要な機能を日用品や会場備品で満たす。

同じ紙道具をまとめた。各項目では、数量と事前に書く内容を確認する。

共通の道具

普段使う文具をそのまま使う・4件

  1. 三つの情報を描き分ける太字ペン
    用意する形
    黒または青の太字ペン1本。使える場合は色の違うペン3本
    数量
    1組3本
    作り方・書く内容
    資源は○、危険は△、未確認は?の記号と文字で区別する。色を使う場合も記号を併記し、三色を購入する必要はない。
  2. 濃色の筆記具
    用意する形
    濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
    数量
    1人1本
    作り方・書く内容
    インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
  3. 床貼りテープ
    用意する形
    弱粘着のマスキングテープ
    数量
    各組1巻
    作り方・書く内容
    床や壁の目立たない場所で剥がせることを確認する。端を浮かせず、通路を塞がない。
  4. 新規・悪化・改善を区別する印
    用意する形
    黒または青のペンで描く三種類の印。使える場合は色の違うペンでもよい
    数量
    各色10個程度
    作り方・書く内容
    「新規」は○、「悪化」は△、「改善」は□など、形と文字で区別する。三色をそろえる必要はなく、色を使う場合も形または文字を併記する。

手書きで作るシート

付箋、A4コピー用紙、模造紙から作る・5件

  1. 出典・基準日・更新担当を記す情報票
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1件1枚
    作り方・書く内容
    一枚の用紙に「出典」、「基準日」、「更新担当」の欄を作る。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
  2. 段階的な状況付与カード
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1組3枚
    作り方・書く内容
    専用品は購入せず、紙片の上部に「段階的な状況付与」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
  3. 受け渡し点の見出し
    用意する形
    A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
    数量
    各組・各工程1枚
    作り方・書く内容
    業務の受け渡し点を一枚に一つずつ書く。送り手、受け手、渡すもの、完了と判断する状態を追記できる余白を取る。
  4. 停止条件札
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    各組・各駅3枚
    作り方・書く内容
    専用品は購入せず、紙片の上部に「停止条件」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
  5. リスク配置図用シート
    用意する形
    模造紙またはホワイトボード
    数量
    1面
    作り方・書く内容
    模造紙またはホワイトボードへ「重大さ」と「変化」の2軸を描き、リスクを置ける余白を取る。 縦横の二軸は重大さと変化を表す。

開催前に集める資料

この進行の入力として必ずそろえる・3件

  1. 利用条件を確認した大判地図または自作の抽象地図
    用意する形
    転載条件を確認した地図の印刷物。用意できない場合は、模造紙へ必要な道路や施設だけを自分で描いた抽象地図
    数量
    1組1枚
    作り方・書く内容
    地図を使う場合は出典、利用条件、確認日を記す。自作する場合は個人宅など機微な地点を載せず、話し合いに必要な道路や施設だけを描く。名称だけを書いた白紙では代替しない。
  2. 工程間で実際に引き継ぐ成果物または安全な代替物
    用意する形
    実際の成果物。持ち運べない場合は、写真、見本、または名称・要点・保管場所を記したA4コピー用紙
    数量
    各組・各工程1点
    作り方・書く内容
    各工程で本当に受け渡している成果物を用意する。機密性、安全性、重さなどの理由で持ち運べない場合だけ、次の担当者が内容を判断できる代替物を作る。空欄用紙には置き換えない。
  3. 現在使っているリスク一覧
    用意する形
    A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
    数量
    1部・全員が見える掲示用に1面
    作り方・書く内容
    開催前に、実際に運用中のリスク一覧を用意する。記載されたリスク、担当、確認時点が最新かを確かめ、空欄の見本へ置き換えない。全員が読めるよう掲示または投影する。

開催条件に合わせて選ぶもの

必要な機能を日用品や会場備品で代替できるか確認する・2件

  1. 地図情報を資源・危険・未確認に分ける三つの重ね合わせ面
    用意する形
    透明クリアファイル3枚。なければ同じ基本地図のコピー3枚
    数量
    1組3枚
    作り方・書く内容
    各面へ「地域の資源」「災害の危険」「未確認情報」と一つずつ見出しを書く。同じ基本地図へ重ねられる位置をそろえ、出典と基準日のある情報だけを書き、未確認情報は専用の面から他へ移さない。
  2. 限定層を封じる不透明封筒
    用意する形
    手持ちの不透明封筒。機微情報を分ける場合だけ使う
    数量
    1組1通
    作り方・書く内容
    機微情報を分ける場合だけ使う。内容物の種類と開封できる担当を書き、個人名は表面に書かない。
会場の設えを確認する 5件
  • 訓練であり専門判断・法定計画・公式避難情報を代替しないこと、対象災害、縮尺、基準日、守秘範囲、現実の警報時に参照する公式情報源を掲示する
  • 3〜6人組(1〜5組)
  • 工程順に3m以上離して置く床の駅(各組3〜6駅)
  • 成果物を持って全駅を歩ける通路(各組1本・幅1m以上)
  • 全員から見える配置図用の壁面または大机(1面・幅150cm以上)

当日

進行譜に沿って進める

時間は開始からの経過時間で示す。各段階を「確認する、実施する、渡す」の順に追う。

  1. 0123

    段階 1

    被害想定と対応資源を図上で確認する

    地域災害の図上検討の詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当参加者支援
    手法 0–120分引継ぎ 120–123分
    1. 1
      確認する

      主進行が、役割、終了時刻、終了時に残す成果物を参加者へ共有する

    2. 2
      実施する
      • 想定時刻ごとに被害、通行、避難、資源の情報を地図へ置く。
      • 事実、訓練仮定、未確認を記号で分け、判断根拠を残す。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す時点別の災害対応地図

      役割間で情報が移る箇所を受け渡し設計へ渡す。

  2. 123171

    段階 2

    情報と判断の受け渡しを試す

    引継ぎの駅の詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当参加者支援
    手法 123–168分引継ぎ 168–171分
    1. 1
      確認する

      主進行が、前段階の「時点別の災害対応地図」がそろっていることを確認する

    2. 2
      実施する
      • 重要情報が担当間を移る順番と形式を並べる。
      • 受領確認、代替経路、連絡不能時の扱いを各点へ書く。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す連携受け渡し図

      途絶や遅延の兆候をリスク監視へ渡す。

  3. 171–181分 休憩 10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
  4. 181244

    段階 3

    監視する兆候と対応を決める

    リスク・レーダーの詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当参加者支援
    手法 181–241分引継ぎ 241–244分
    1. 1
      確認する

      主進行が、前段階の「連携受け渡し図」がそろっていることを確認する

    2. 2
      実施する
      • 連携が崩れる早期兆候を、影響度と確認しやすさの二軸上へ置く。
      • 各兆候へ確認担当、確認間隔、対応開始条件を付ける。
    3. 3
      渡す

      この段階で残すリスク兆候の監視表

      地図、受け渡し図、リスク兆候の監視表を訓練責任者へ渡す。

  5. 244–285分 予備・終了確認 41分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「リスク兆候の監視表」の受取先と次の確認日を確かめる

運営体制

役割と担当時間

主進行
担当すること「災害時の連携と受け渡しを机上で試す」の目的と扱わない範囲を守り、段階の開始と終了を伝える担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
記録担当
担当すること時点別の災害対応地図、連携受け渡し図、リスク兆候の監視表を段階ごとに記録し、終了時に受取先へ渡す担当する時間開始前の記録面準備から終了後の保管まで担当段階 1・2・3
計時
担当すること各段階の終了3分前と、休憩・予備時間への切替を主進行へ知らせる担当する時間全段階の開始時と終了3分前担当段階
参加者支援
担当すること通過、休憩、退出、個別確認の申し出を受け、再開の可否を主進行と判断する担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3

受け渡し

成果物と保管担当

時点別の災害対応地図
使い道判断点、資源、情報空白を共有する。保管担当記録担当
連携受け渡し図
使い道送り手、受け手、形式、確認方法を明らかにする。保管担当記録担当
リスク兆候の監視表
使い道兆候、確認頻度、担当、対応開始条件を残す。保管担当記録担当

例外対応

進行を切り替えるとき・止めるとき

条件に当てはまったら、主進行が切替または停止を伝え、記録担当が変更内容を残す。

段階ごとの切替

  1. この兆候を確認想定事象が八件を超える。該当段階の行動を見る

場を止める条件

  1. この兆候を確認実際の災害、救命事案、緊急通報が発生する。その場で行う

    訓練を直ちに中止し、正式な緊急手順へ移る。

  2. この兆候を確認公開できない脆弱性や個人情報が共有される。その場で行う

    記録を止め、閲覧権限のある管理手順へ移す。

編集・印刷して使う資料

共通テンプレートで準備を始める

このページでは、進行内容を無料で確認できる。まず共通テンプレートへ目的、参加者、役割、進行、成果物を書き写し、開催条件に合わせた準備に使える。

  • 開催前開催概要、参加者向け事前案内、役割表、設営チェック
  • 当日当日進行表、読み上げ文、手法カード
  • 切替・停止時進行の切替案、停止条件、変更記録
  • 終了後成果物の保管先記入欄、出典・権利
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