調整して使える進行例
利害が分かれる話題の共通点を探す
低リスクの運用課題について、例外、部分合意、両立条件を可視化する。
この場で決められること
結果を、どこまで決定として扱うか
日常業務や地域活動の低リスクな選択肢を整理する。法的紛争、調停、ハラスメント、雇用上の争いは扱わない。
この場では決めないこと
別の進め方を選ぶ条件
- 勝敗や多数派を決めない。
- 被害申告や法的紛争を扱わない。
- 謝罪、和解、自己開示を強制しない。
進行の全体像
180分の流れを確認する
3段階・休憩10分・予備と終了確認26分
- 0–63分段階1 例外と実行可能な工夫を探す発見と行動の対話残す:うまくいった例外と条件の一覧
- 63–101分段階2 合意できる範囲を分ける部分合意の格子残す:合意・条件付き合意・判断保留・不同意の一覧
- 101–111分休憩10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
- 111–154分段階3 両立条件を案にするトレードオフの橋残す:便益と負担をつないだ選択肢
- 154–180分予備・終了確認26分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「便益と負担をつないだ選択肢」の受取先と次の確認日を確かめる
- 段階1で残すうまくいった例外と条件の一覧
- 段階2で残す合意・条件付き合意・判断保留・不同意の一覧
- 段階3で残す便益と負担をつないだ選択肢
開催前
決めることと、用意するもの
判断の前提をそろえてから、道具と会場を準備する。
- 01問いと範囲
低リスクの運用課題について、例外、部分合意、両立条件を可視化する。 開始前に、扱う対象と期間を一文で示す。
- 02この場で決めること
日常業務や地域活動の低リスクな選択肢を整理する。法的紛争、調停、ハラスメント、雇用上の争いは扱わない。
- 03成果物の受取先
終了時の「便益と負担をつないだ選択肢」を記録担当が保管し、部分合意を試せる運用案へ変える。
- 04参加と情報の境界
通過、休憩、退出を選べることを伝え、個人情報、機密、属性評価を記録面へ出さない。参加者支援を別に置く。
- 05運営体制
主進行、記録担当、計時、参加者支援を開始前に割り当て、切替と停止を誰が宣言するか確認する。
- 06次の確認
「便益と負担をつないだ選択肢」の見直し日、閲覧者、次に判断する責任者を決める。
道具を確認する 14件
付箋、A4コピー用紙、濃い色の太字ペン、マスキングテープ。全体で共有する進行では、模造紙またはホワイトボードも用意する。
「カード」「札」「票」は専用品を買わず、付箋かA4コピー用紙を切って作る。「開催前に集める資料」は省かず、「開催条件に合わせて選ぶもの」は必要な機能を日用品や会場備品で満たす。同じ紙道具をまとめた。各項目では、数量と事前に書く内容を確認する。
共通の道具
普段使う文具をそのまま使う・5件
- 太字の筆記具
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 各卓2本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
- 論点付箋
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人3枚
- 作り方・書く内容
- 開始前は無記入で用意する。使うときに、今決めたい論点または決定後に始める行動を一枚に一件、太い字で書く。
- 筆記具
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1人1本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
- 濃色の筆記具
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1人1本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
- 床貼りテープ
- 用意する形
- 弱粘着のマスキングテープ
- 数量
- 小組1組1巻
- 作り方・書く内容
- 床や壁の目立たない場所で剥がせることを確認する。端を浮かせず、通路を塞がない。
手書きで作るシート
付箋、A4コピー用紙、模造紙から作る・9件
- 七つの問いの一覧
- 用意する形
- A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
- 数量
- 各卓1枚
- 作り方・書く内容
- 内容、作成日、確認した担当を明記する。配付する場合は、拡大文字版または閲覧用データも同じ内容で用意する。
- 七つの問いから次の実践を残す記録紙
- 用意する形
- A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
- 数量
- 各卓1枚
- 作り方・書く内容
- 作業面を「実際に行われている行動」、「行動を阻む障害」、「小さく試す次の一歩・担当・時期」、「次の対話へ招く役割」の4欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 進行役と記録役の役割メモ
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 各卓各1枚
- 作り方・書く内容
- 一枚に「進行役・問いと時間を確認する」、もう一枚に「記録役・決まったことと保留を残す」と書く。担当者名は役割を決めてから追記する。
- 一致・条件が整えば一致・一致しない項目を分ける表
- 用意する形
- A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
- 数量
- 各組1枚+全体統合用1枚
- 作り方・書く内容
- 左から「一致」「条件が整えば一致」「一致しない」の3列を作る。「条件が整えば一致」には、確認事項・担当・期限を書ける余白を取る。
- 確認者札
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 条件つき一致1件につき1枚
- 作り方・書く内容
- 上から「確認担当」「確認する相手・情報源」「返答期限」の3項目を書く。条件が整えば一致できる項目の横へ貼る。
- 立場札
- 用意する形
- A4コピー用紙
- 数量
- 小組1組2枚・対立価値各1枚
- 作り方・書く内容
- 対立している二つの価値や立場を、A4コピー用紙へ一つずつ大きく書く。離れた場所から読める太い文字にし、二枚を対にする。
- 本人への確認が必要札
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 小組1組2枚・両立場各1枚
- 作り方・書く内容
- 見出しに「本人への確認が必要」と書き、その下に「確認したい立場」「確認担当」「期限」を書く。本人がいない立場を推測で埋めないために使う。
- 損失札
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人2枚
- 作り方・書く内容
- 上部に「相手案を選ぶと失うもの」と書き、下半分を記入欄として空ける。一枚に一つの損失を本人の言葉で書く。
- 交換条件カード
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 小組1組6枚
- 作り方・書く内容
- 上から「守りたい損失」「交換条件」「確かめる方法」の3項目を書く。一枚には一つの条件だけを書く。
会場の設えを確認する 10件
- 問題が起きる場所に近い、2〜7人で座れる卓(各組1卓)
- 各卓で問い一覧と記録紙を全員が読める位置に置く
- 当事者不在で他人の行動を決めないことを最初に共有
- 未一致の列を最も広くとる三列の作業面(各組1面)
- 実行範囲と未一致を離して貼る掲示面(2面・1m以上離す)
- 格子を6人以下で囲める島卓(各組1卓)
- 4〜8人の小組(1〜5組)
- 対立価値を3m以上離して示す二つの位置(各組2面)
- 両方の立場を選んだ参加者を一人ずつ置けない組へ本人への確認が必要札を配る
- 二つの位置の間に交換条件カードを6枚並べられる床面(各組1面・幅1m以上)
当日
進行譜に沿って進める
時間は開始からの経過時間で示す。各段階を「確認する、実施する、渡す」の順に追う。
- 0–63分担当主進行記録担当参加者支援手法 0–60分引継ぎ 60–63分
- 1確認する
主進行が、役割、終了時刻、終了時に残す成果物を参加者へ共有する
- 2実施する
- 困難が軽くなった具体的な場面と、そのとき異なっていた行動を尋ねる。
- 推測と事実を分け、再現できそうな条件だけを記録する。
- 3渡す
この段階で残すうまくいった例外と条件の一覧
条件一覧を部分合意の候補へ渡す。
- 1
- 63–101分担当主進行記録担当参加者支援手法 63–98分引継ぎ 98–101分
- 1確認する
主進行が、前段階の「うまくいった例外と条件の一覧」がそろっていることを確認する
- 2実施する
- 各条件を「合意」「条件が整えば合意」「判断保留」「不同意」に分ける。
- 条件が整えば合意できる項目には、必要な情報と再検討日を書く。
- 3渡す
この段階で残す合意・条件付き合意・判断保留・不同意の一覧
両立を試す項目と保留条件を、便益と負担の両立案を考える段階へ渡す。
- 1
- 101–111分 休憩 10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
- 111–154分担当主進行記録担当参加者支援手法 111–151分引継ぎ 151–154分
- 1確認する
主進行が、前段階の「合意・条件付き合意・判断保留・不同意の一覧」がそろっていることを確認する
- 2実施する
- 守りたい価値と受け入れにくい負担を両側へ置く。
- 両方を完全には満たさなくても前進できる条件付き案を作る。
- 3渡す
この段階で残す便益と負担をつないだ選択肢
選択肢、未決条件、再検討日を責任者へ渡す。
- 1
- 154–180分 予備・終了確認 26分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「便益と負担をつないだ選択肢」の受取先と次の確認日を確かめる
運営体制
役割と担当時間
- 主進行
- 担当すること「利害が分かれる話題の共通点を探す」の目的と扱わない範囲を守り、段階の開始と終了を伝える担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
- 記録担当
- 担当することうまくいった例外と条件の一覧、合意・条件付き合意・判断保留・不同意の一覧、便益と負担をつないだ選択肢を段階ごとに記録し、終了時に受取先へ渡す担当する時間開始前の記録面準備から終了後の保管まで担当段階 1・2・3
- 計時
- 担当すること各段階の終了3分前と、休憩・予備時間への切替を主進行へ知らせる担当する時間全段階の開始時と終了3分前担当段階
- 参加者支援
- 担当すること通過、休憩、退出、個別確認の申し出を受け、再開の可否を主進行と判断する担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
受け渡し
成果物と保管担当
- うまくいった例外と条件の一覧
- 使い道抽象的な主張を観察できる事例へ戻す。保管担当記録担当
- 合意・条件付き合意・判断保留・不同意の一覧
- 使い道全面合意を求めず次へ進める範囲を示す。保管担当記録担当
- 便益と負担をつないだ選択肢
- 使い道部分合意を試せる運用案へ変える。保管担当記録担当
例外対応
進行を切り替えるとき・止めるとき
条件に当てはまったら、主進行が切替または停止を伝え、記録担当が変更内容を残す。
段階ごとの切替
場を止める条件
- この兆候を確認訴訟、調停、ハラスメント、差別、雇用紛争、被害申告が含まれる。その場で行う
進行を止め、所定の専門窓口や保護手続へ移す。
- この兆候を確認威圧、報復の懸念、発言拒否が見られる。その場で行う
対話を中止し、安全確認と退出手段を優先する。
編集・印刷して使う資料
共通テンプレートで準備を始める
このページでは、進行内容を無料で確認できる。まず共通テンプレートへ目的、参加者、役割、進行、成果物を書き写し、開催条件に合わせた準備に使える。
- 開催前開催概要、参加者向け事前案内、役割表、設営チェック
- 当日当日進行表、読み上げ文、手法カード
- 切替・停止時進行の切替案、停止条件、変更記録
- 終了後成果物の保管先記入欄、出典・権利