現場のうまくいく行動を見つけ、次の試みに変える対話
この手法で目指すこと
目的対話・振り返り・意思決定
現場のうまくいく行動を見つけ、次の試みに変える対話。終了時には見つけた実践、試す一歩、次の対話に必要な人が残る。
進行の骨子全員言う4分2〜7人組置く4分2〜7人組尋ねる36分2〜7人組見つける10分全員招く6分計60分 / 5–40人
進行をたどる · 時間で進む
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 言う問題を言う0–4分 · 全員 · 記録なし
- 置く役を置く4–8分 · 2〜7人組 · 記録なし
- 尋ねる七つを尋ねる8–44分 · 2〜7人組 · 共同記録
- 見つける実践を見つける44–54分 · 2〜7人組 · 共同記録
- 招く次の人を招く54–60分 · 全員 · 共同記録
1 / 5 · 問題を言う · 累積4分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計60分。
1/5問題を言う言う・4分・全員
2/5役を置く置く・4分・2〜7人組
3/5七つを尋ねる尋ねる・36分・2〜7人組
4/5実践を見つける見つける・10分・2〜7人組
5/5次の人を招く招く・6分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
現場のうまくいく行動を見つけ、次の試みに変える対話。外から正解を持ち込む前に、問題が現れる現場の人と問いを重ねたい時に使う。小組が「問題のしるし」「自分たちの行動」「妨げ」「うまく越える人」「新しい案」「最初の一歩」「次に招く人」の七つを順に扱う。進行役は答えを与えず、記録役は行動を残す。終了時には見つけた実践、試す一歩、次の対話に必要な人が残る。個人を原因と決めつける場、処罰のための聞き取り、権限のない人へ責任を押し付ける場には向かない。
手順
- 4分、共有する問題を当事者が分かる平易な言葉で置き、探すのは責任者でなく実践であると伝える
- 4分、二〜七人組ごとに進行役と記録役を置き、七つの問いを全員が読める位置に掲げる
- 36分、進行役が七つの問いを一つずつ返し、参加者が経験を出し、記録役は実際の行動と障害を記す
- 10分、各卓で驚きのあった行動を一つ選び、誰がいつ小さく試すかを当事者自身が決める
- 6分、全体で実践と次の一歩を共有し、次回の対話へ招くべき人を名前でなく役割として挙げる
もしもの分岐
- 七つの問いのうち三つ以上で参加者が沈黙し、具体的な経験が出ない — 進行役が問題が起きる一日の場面を尋ね、現場で見聞きした行動から答えてもらう
- 誰か一人の失敗や属性を原因として三回以上挙げる — 進行役が「その状況でうまく働いた行動はあったか」と問いを戻し、個人評価を記録しない
- 最初の一歩の欄に当事者でない人への依頼だけが残る — その卓の参加者が自分でできる一歩を一つ書くまで、依頼案を保留にする
人数に合わせる
5人では一卓で進行役と記録役を兼ねてもよい。5〜40人は一卓7人以下、人数差一人以内になるよう分ける。二〜四人の卓では進行役が記録を兼ねる。20人を超える時は卓ごとの進行役へ七つの問いを事前共有し、全体共有は各卓の行動一件だけにする。問題に最も近い当事者が参加できない時は、実施を延期する。
準備するもの
- 七つの問いの一覧(各卓1枚・A3判)
- 記録紙(各卓1枚・A3判)
- 太字の筆記具(各卓2本)
- 進行役と記録役の役割カード(各卓各1枚)
出典: Liberating Structures Fieldbook (2026) — Henri Lipmanowicz; Keith McCandless; Nancy White(翻案・変更あり) / Creative Commons License — Liberating Structures(CC-BY-SA-4.0表示) / CC BY-SA 4.0(ライセンス本文)
翻案部分もCC BY-SA 4.0で提供する。
この手法を使う進行例
手法を組み合わせた進め方と、開催全体の人数・時間を確認する。
- 問題の根を見つけ、次の一手を決める
この手法の役割観察と例外から動かせる要因を探す
- 苦情や要望を改善テーマに変える
この手法の役割改善可能な行動を探す
- 利害が分かれる話題の共通点を探す
この手法の役割例外と実行可能な工夫を探す