対立する二つの立場で生じる損失を確かめる対話法
この手法で目指すこと
目的発散・意思決定
対立する二つの立場で生じる損失を確かめる対話法。終了時には交換条件と試行前に確認する損失が残る。
進行の骨子全員選ぶ6分同じ立場の組書く8分両方の立場を含む小組書く12分両方の立場を含む小組確かめる8分全員選ぶ6分計40分 / 6–40人
進行をたどる · 場に広げる
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 選ぶ二つの立場から一つを選ぶ0–6分 · 全員 · 共同記録
- 書く損失を書く6–14分 · 同じ立場の組 · 共同記録
- 書く交換条件を書く14–26分 · 両方の立場を含む小組 · 共同記録
- 確かめる条件を確かめる26–34分 · 両方の立場を含む小組 · 共同記録
- 選ぶ条件を選ぶ34–40分 · 全員 · 共同記録
1 / 5 · 二つの立場から一つを選ぶ · 累積6分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計40分。
1/5二つの立場から一つを選ぶ選ぶ・6分・全員
2/5損失を書く書く・8分・同じ立場の組
3/5交換条件を書く書く・12分・両方の立場を含む小組
4/5条件を確かめる確かめる・8分・両方の立場を含む小組
5/5条件を選ぶ選ぶ・6分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
対立する二つの立場で生じる損失を確かめる対話法。二案の利点だけを比べ、相手側が失うものを無視して議論が往復する意思決定に適する。参加者は自分が重視する立場を選び、相手案を選んだ場合に自分の立場で失うものを書く。両方の立場を実際に選んだ人が各組に一人以上いる場合だけ、相手側の損失を減らす交換条件をカードへ書く。一方がいない組は推測で代弁せず、本人への確認が必要と記す。終了時には交換条件と試行前に確認する損失が残る。当事者がそろわないまま結論を出す場や、単純な優先順位だけで決められる場には向かない。
手順
- 6分、既設の4〜8人組内で各自が重視する立場を一つ選び、その立場札の側へ移動する
- 8分、各自が相手案を選んだ場合に自分の立場で失うものを損失札へ書く
- 12分、両方の立場を選んだ参加者がいる組だけ、相手側の損失を減らす交換条件をカードへ書く
- 8分、各組が交換条件カードを二つの位置の間へ並べ、両方の立場から守れない条件を外す
- 6分、全員で残った条件を読み、最初に試す交換条件と観察する損失を一つ選ぶ
もしもの分岐
- 損失記入の5分後も一方の立場を選んだ参加者が0人の組が1組以上 — 該当組は結論づくりを止め、本人への確認が必要と札へ記して確認相手と期限を決める
- 交換条件作成の6分後も自分側の利益だけを書いたカードが半数以上 — カードの主語を相手側へ替え、相手の損失がどれだけ減るかを一文で書き直す
- 試行後に交換条件カードが5枚以上残る — 二週間以内に試せる条件だけを残し、3枚以下へ絞る
人数に合わせる
6人未満では両方の立場を各組に置きにくいため、結論を出さず本人確認へ替える。6〜40人は一組4〜8人、全体で1〜5組になるよう人数差一人以内で分ける。両方の立場を実際に選んだ参加者を各組に一人以上置く。どちらかを置けない組は結論を出さず、本人への確認が必要と記して確認相手と期限を決める。41人以上は別回へ分ける。
準備するもの
- 立場札(小組1組2枚・対立価値各1枚)
- 本人への確認が必要札(小組1組2枚・両立場各1枚)
- 損失札(1人2枚・A6程度)
- 交換条件カード(小組1組6枚)
- 濃色の筆記具(1人1本)
- 床貼りテープ(小組1組1巻)
出典: 対話の譜面編集部: トレードオフの橋(オリジナル記述・図版)
この手法を使う進行例
手法を組み合わせた進め方と、開催全体の人数・時間を確認する。
- 便益と負担を比べて選択肢を絞る
この手法の役割負担を軽減する条件を作る
- 利害が分かれる話題の共通点を探す
この手法の役割両立条件を案にする