← 進行例一覧

調整して使える進行例

便益と負担を比べて選択肢を絞る

施策の受益と負担を当事者別に確かめ、受け入れられる条件を添えた候補へ絞る。

意見の違い・合意できる範囲優先順位を決める6–24人計120分対面
終了時に残るもの当事者別の便益・負担表、条件付き選択肢、案への賛否・実行参加の可否・保留条件の記録

この場で決められること

結果を、どこまで決定として扱うか

比較候補と支持条件を提案する。権利制限、料金決定、給付資格の最終判断は行わない。

この場では決めないこと

別の進め方を選ぶ条件

  • 人数だけで少数者の負担を消さない。
  • 金銭価値だけで比較しない。
  • 実施決裁を代行しない。

進行の全体像

120分の流れを確認する

3段階・休憩5分・予備と終了確認21分

  1. 0–33分段階1 受益と負担を対で見る便益・負担の対残す:当事者別の便益・負担表
  2. 33–76分段階2 負担を軽減する条件を作るトレードオフの橋残す:条件付き選択肢
  3. 76–81分休憩5分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
  4. 81–99分段階3 支持と参加可能性を分けて確認する支持と実行の二票残す:案への賛否・実行参加の可否・保留条件の記録
  5. 99–120分予備・終了確認21分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「案への賛否・実行参加の可否・保留条件の記録」の受取先と次の確認日を確かめる
  1. 段階1で残す当事者別の便益・負担表
  2. 段階2で残す条件付き選択肢
  3. 段階3で残す案への賛否・実行参加の可否・保留条件の記録

開催前

決めることと、用意するもの

判断の前提をそろえてから、道具と会場を準備する。

  1. 01
    問いと範囲

    施策の受益と負担を当事者別に確かめ、受け入れられる条件を添えた候補へ絞る。 開始前に、扱う対象と期間を一文で示す。

  2. 02
    この場で決めること

    比較候補と支持条件を提案する。権利制限、料金決定、給付資格の最終判断は行わない。

  3. 03
    成果物の受取先

    終了時の「案への賛否・実行参加の可否・保留条件の記録」を記録担当が保管し、賛成と実行参加を混同せず候補を絞る。

  4. 04
    参加と情報の境界

    通過、休憩、退出を選べることを伝え、個人情報、機密、属性評価を記録面へ出さない。参加者支援を別に置く。

  5. 05
    運営体制

    主進行、記録担当、計時、参加者支援を開始前に割り当て、切替と停止を誰が宣言するか確認する。

  6. 06
    次の確認

    「案への賛否・実行参加の可否・保留条件の記録」の見直し日、閲覧者、次に判断する責任者を決める。

運営役割主進行記録担当計時参加者支援
道具を確認する 14件
まず用意する基本セット

付箋、A4コピー用紙、濃い色の太字ペン、マスキングテープ。全体で共有する進行では、模造紙またはホワイトボードも用意する。

「カード」「札」「票」は専用品を買わず、付箋かA4コピー用紙を切って作る。「開催前に集める資料」は省かず、「開催条件に合わせて選ぶもの」は必要な機能を日用品や会場備品で満たす。

同じ紙道具をまとめた。各項目では、数量と事前に書く内容を確認する。

共通の道具

普段使う文具をそのまま使う・5件

  1. 便益と負担を比べる案を書く付箋
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1人3枚
    作り方・書く内容
    一枚に一つの案だけを書く。案を出した人の名前ではなく、何を誰に対して変える案かが分かる短い文にする。
  2. 筆記具
    用意する形
    濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
    数量
    1人1本
    作り方・書く内容
    インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
  3. 濃色の筆記具
    用意する形
    濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
    数量
    1人1本
    作り方・書く内容
    インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
  4. 床貼りテープ
    用意する形
    弱粘着のマスキングテープ
    数量
    小組1組1巻
    作り方・書く内容
    床や壁の目立たない場所で剥がせることを確認する。端を浮かせず、通路を塞がない。
  5. 筆記具
    用意する形
    濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
    数量
    1人1本
    作り方・書く内容
    インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。

手書きで作るシート

付箋、A4コピー用紙、模造紙から作る・8件

  1. 便益と負担を比べる表
    用意する形
    A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
    数量
    各組1枚+全体統合用1枚
    作り方・書く内容
    作業面を「得られる便益」、「生じる負担」、「負担を軽減する条件や補償」の3欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
  2. 人物札
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    各組6枚
    作り方・書く内容
    専用品は購入せず、紙片の上部に「人物」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
  3. 立場札
    用意する形
    A4コピー用紙
    数量
    小組1組2枚・対立価値各1枚
    作り方・書く内容
    対立している二つの価値や立場を、A4コピー用紙へ一つずつ大きく書く。離れた場所から読める太い文字にし、二枚を対にする。
  4. 本人への確認が必要札
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    小組1組2枚・両立場各1枚
    作り方・書く内容
    見出しに「本人への確認が必要」と書き、その下に「確認したい立場」「確認担当」「期限」を書く。本人がいない立場を推測で埋めないために使う。
  5. 損失札
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1人2枚
    作り方・書く内容
    上部に「相手案を選ぶと失うもの」と書き、下半分を記入欄として空ける。一枚に一つの損失を本人の言葉で書く。
  6. 交換条件カード
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    小組1組6枚
    作り方・書く内容
    上から「守りたい損失」「交換条件」「確かめる方法」の3項目を書く。一枚には一つの条件だけを書く。
  7. 支持を示す匿名票と、実行参加を示す記名票
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1人につき各1枚
    作り方・書く内容
    二枚を一組にし、一枚へ「支持票・匿名」、もう一枚へ「実行票・氏名」と書く。支持票には案への支持、実行票には最初の作業を担う意思と氏名を書く。二種類を同じ回収欄へ入れない。
  8. 支持と実行参加を分けて数える表
    用意する形
    A4コピー用紙
    数量
    1卓1枚
    作り方・書く内容
    作業面を「支持票の枚数」、「実行すると記名した人数」の2欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。

開催条件に合わせて選ぶもの

必要な機能を日用品や会場備品で代替できるか確認する・1件

  1. 支持票と実行票を分ける回収欄
    用意する形
    手持ちの封筒または空き箱を二つ。なければ机上をマスキングテープで二つに分ける
    数量
    1卓につき各1個
    作り方・書く内容
    一方に「支持票・匿名」、もう一方に「実行票・記名」と大きく書く。二つを離して置き、回収後も混ぜない。
会場の設えを確認する 9件
  • 便益側と負担側に分かれて向かい合う島卓(各組1卓・6人以下)
  • 対照表をA3判のまま広げられる卓上面(各組1面・幅60cm以上)
  • 採択候補だけを便益と負担の対で貼る壁面(1面・幅1.5m以上)
  • 4〜8人の小組(1〜5組)
  • 対立価値を3m以上離して示す二つの位置(各組2面)
  • 両方の立場を選んだ参加者を一人ずつ置けない組へ本人への確認が必要札を配る
  • 二つの位置の間に交換条件カードを6枚並べられる床面(各組1面・幅1m以上)
  • 十人以下の卓をつくり、各卓に二つの回収欄を離して置く
  • 単一案、必要支持数、必要実行人数を全卓から見える位置へ示す

当日

進行譜に沿って進める

時間は開始からの経過時間で示す。各段階を「確認する、実施する、渡す」の順に追う。

  1. 033

    段階 1

    受益と負担を対で見る

    便益・負担の対の詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当参加者支援
    手法 0–30分引継ぎ 30–33分
    1. 1
      確認する

      主進行が、役割、終了時刻、終了時に残す成果物を参加者へ共有する

    2. 2
      実施する
      • 候補ごとに誰が何を得て、誰が何を負担するかを対で書く。
      • 未参加者への影響は推測と明記し、確認先を残す。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す当事者別の便益・負担表

      軽減すべき負担を、負担を軽減する条件を作る段階へ渡す。

  2. 3376

    段階 2

    負担を軽減する条件を作る

    トレードオフの橋の詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当参加者支援
    手法 33–73分引継ぎ 73–76分
    1. 1
      確認する

      主進行が、前段階の「当事者別の便益・負担表」がそろっていることを確認する

    2. 2
      実施する
      • 重要な便益と受け入れにくい負担を一組ずつ選ぶ。
      • 対象限定、期限、試行、補完策を使って条件付き案へ直す。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す条件付き選択肢

      候補と条件を、案への賛否と実行参加の可否を確認する段階へ渡す。

  3. 76–81分 休憩 5分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
  4. 8199

    段階 3

    支持と参加可能性を分けて確認する

    支持と実行の二票の詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当参加者支援
    手法 81–96分引継ぎ 96–99分
    1. 1
      確認する

      主進行が、前段階の「条件付き選択肢」がそろっていることを確認する

    2. 2
      実施する
      • 各案への賛否、実行への参加可否、保留理由を別々に記入する。
      • 少数の重大な保留理由は票数と別に残す。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す案への賛否・実行参加の可否・保留条件の記録

      賛否、実行参加の可否、保留条件の記録を決定者へ渡す。

  5. 99–120分 予備・終了確認 21分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「案への賛否・実行参加の可否・保留条件の記録」の受取先と次の確認日を確かめる

運営体制

役割と担当時間

主進行
担当すること「便益と負担を比べて選択肢を絞る」の目的と扱わない範囲を守り、段階の開始と終了を伝える担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
記録担当
担当すること当事者別の便益・負担表、条件付き選択肢、案への賛否・実行参加の可否・保留条件の記録を段階ごとに記録し、終了時に受取先へ渡す担当する時間開始前の記録面準備から終了後の保管まで担当段階 1・2・3
計時
担当すること各段階の終了3分前と、休憩・予備時間への切替を主進行へ知らせる担当する時間全段階の開始時と終了3分前担当段階
参加者支援
担当すること通過、休憩、退出、個別確認の申し出を受け、再開の可否を主進行と判断する担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3

受け渡し

成果物と保管担当

当事者別の便益・負担表
使い道利益だけを強調した比較を防ぐ。保管担当記録担当
条件付き選択肢
使い道便益を保ちながら負担を下げる案にする。保管担当記録担当
案への賛否・実行参加の可否・保留条件の記録
使い道賛成と実行参加を混同せず候補を絞る。保管担当記録担当

例外対応

進行を切り替えるとき・止めるとき

条件に当てはまったら、主進行が切替または停止を伝え、記録担当が変更内容を残す。

段階ごとの切替

  1. この兆候を確認候補が六件を超える。該当段階の行動を見る

場を止める条件

  1. この兆候を確認権利侵害や安全上の重大な負担が示される。その場で行う

    票決を止め、専門確認が終わるまで候補を保留する。

  2. この兆候を確認不在の当事者の負担を事実として断定する。その場で行う

    推測へ戻し、当事者確認の担当と期限を置く。

編集・印刷して使う資料

共通テンプレートで準備を始める

このページでは、進行内容を無料で確認できる。まず共通テンプレートへ目的、参加者、役割、進行、成果物を書き写し、開催条件に合わせた準備に使える。

  • 開催前開催概要、参加者向け事前案内、役割表、設営チェック
  • 当日当日進行表、読み上げ文、手法カード
  • 切替・停止時進行の切替案、停止条件、変更記録
  • 終了後成果物の保管先記入欄、出典・権利
無料の共通テンプレートを見る