← 進行例一覧

調整して使える進行例

合意できる範囲と決定権を分ける

参加者が合意できる範囲と、責任者だけが決める範囲を明確にする。

意見の違い・合意できる範囲難しい論点を扱う4–20人計120分対面
終了時に残るもの実行可・要相談・要決裁の境界、項目別の合意状態、先送り判断の管理表

この場で決められること

結果を、どこまで決定として扱うか

相談、提案、同意、決裁の境界を記録する。正式な権限規程は変更しない。

この場では決めないこと

別の進め方を選ぶ条件

  • 権限者の責任を参加者へ移さない。
  • 全員一致を求めない。
  • 未出席者の同意を推定しない。

進行の全体像

120分の流れを確認する

3段階・休憩5分・予備と終了確認21分

  1. 0–23分段階1 自律判断できる境界を確認する許可の境界線残す:実行可・要相談・要決裁の境界
  2. 23–61分段階2 合意状態を分ける部分合意の格子残す:項目別の合意状態
  3. 61–66分休憩5分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
  4. 66–99分段階3 先送り判断を管理する決定の負債台帳残す:先送り判断の管理表
  5. 99–120分予備・終了確認21分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「先送り判断の管理表」の受取先と次の確認日を確かめる
  1. 段階1で残す実行可・要相談・要決裁の境界
  2. 段階2で残す項目別の合意状態
  3. 段階3で残す先送り判断の管理表

開催前

決めることと、用意するもの

判断の前提をそろえてから、道具と会場を準備する。

  1. 01
    問いと範囲

    参加者が合意できる範囲と、責任者だけが決める範囲を明確にする。 開始前に、扱う対象と期間を一文で示す。

  2. 02
    この場で決めること

    相談、提案、同意、決裁の境界を記録する。正式な権限規程は変更しない。

  3. 03
    成果物の受取先

    終了時の「先送り判断の管理表」を記録担当が保管し、担当、期限、再開条件を残す。

  4. 04
    参加と情報の境界

    発話、筆記、通過から参加方法を選べるようにし、個人情報、機密、属性評価を記録面へ出さない。

  5. 05
    運営体制

    主進行、記録担当、計時を開始前に割り当て、切替と停止を誰が宣言するか確認する。

  6. 06
    次の確認

    「先送り判断の管理表」の見直し日、閲覧者、次に判断する責任者を決める。

運営役割主進行記録担当計時
道具を確認する 13件
まず用意する基本セット

付箋、A4コピー用紙、濃い色の太字ペン、マスキングテープ。全体で共有する進行では、模造紙またはホワイトボードも用意する。

「カード」「札」「票」は専用品を買わず、付箋かA4コピー用紙を切って作る。「開催前に集める資料」は省かず、「開催条件に合わせて選ぶもの」は必要な機能を日用品や会場備品で満たす。

同じ紙道具をまとめた。各項目では、数量と事前に書く内容を確認する。

共通の道具

普段使う文具をそのまま使う・5件

  1. 濃色の筆記具
    用意する形
    濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
    数量
    1人1本
    作り方・書く内容
    インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
  2. 床貼りテープ
    用意する形
    弱粘着のマスキングテープ
    数量
    各組1巻
    作り方・書く内容
    床や壁の目立たない場所で剥がせることを確認する。端を浮かせず、通路を塞がない。
  3. 論点付箋
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1人3枚
    作り方・書く内容
    開始前は無記入で用意する。使うときに、今決めたい論点または決定後に始める行動を一枚に一件、太い字で書く。
  4. 筆記具
    用意する形
    濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
    数量
    1人1本
    作り方・書く内容
    インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
  5. 保留決定を一件ずつ書く付箋
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1人4枚
    作り方・書く内容
    専用品は購入せず、紙片の上部に「保留決定を一件ずつ書く」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。

手書きで作るシート

付箋、A4コピー用紙、模造紙から作る・7件

  1. 共通行動の複製札
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    1人3枚
    作り方・書く内容
    専用品は購入せず、紙片の上部に「共通行動の複製」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
  2. 行動の決め方を分ける見出し
    用意する形
    A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
    数量
    各組3枚
    作り方・書く内容
    「自律して決める」、「相談して決める」、「承認を得て決める」を一枚ずつ別の紙へ書き、種類ごとに必要枚数をそろえる。同じ色でも見出しの文字で区別する。
  3. 情報追記札
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    各組6枚・共通行動1件につき2枚
    作り方・書く内容
    専用品は購入せず、紙片の上部に「情報追記」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
  4. 一致・条件が整えば一致・一致しない項目を分ける表
    用意する形
    A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
    数量
    各組1枚+全体統合用1枚
    作り方・書く内容
    左から「一致」「条件が整えば一致」「一致しない」の3列を作る。「条件が整えば一致」には、確認事項・担当・期限を書ける余白を取る。
  5. 確認者札
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    条件つき一致1件につき1枚
    作り方・書く内容
    上から「確認担当」「確認する相手・情報源」「返答期限」の3項目を書く。条件が整えば一致できる項目の横へ貼る。
  6. 保留中の判断を見直す表
    用意する形
    A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
    数量
    各組1枚+全体統合用1枚
    作り方・書く内容
    作業面を「保留した判断」、「保留中に失うもの」、「再開に必要な情報」、「再開を判断できる状態」、「今後の扱い」、「情報を集める担当」、「見直し日」の7欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
  7. 保留した判断の見直し日を書く付箋
    用意する形
    75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
    数量
    保留1件につき1枚
    作り方・書く内容
    「見直し日」「それまでに確認する情報」「確認担当」を書き、対応する保留事項の横へ貼る。

開催前に集める資料

この進行の入力として必ずそろえる・1件

  1. 共通行動の原本
    用意する形
    A4コピー用紙または同内容の閲覧用データ
    数量
    各組3件
    作り方・書く内容
    内容、作成日、確認した担当を明記する。配付する場合は、拡大文字版または閲覧用データも同じ内容で用意する。
会場の設えを確認する 9件
  • 4〜10人組(1〜5組)
  • 自律・相談・承認の3帯を横並びに引ける床面(各組1面・幅3m以上)
  • 行動ごとの複製札を重ねて比べる区画(各組9区画・各帯3区画)
  • 未一致の列を最も広くとる三列の作業面(各組1面)
  • 実行範囲と未一致を離して貼る掲示面(2面・1m以上離す)
  • 格子を6人以下で囲める島卓(各組1卓)
  • 保留した時点の古い順に上から並べる縦長の面(各組1面・縦60cm以上)
  • 決める・待つ・撤回するの三区画を引く卓上面(各組1面)
  • 見直し日の近い順に並べ替える壁面(1面)

当日

進行譜に沿って進める

時間は開始からの経過時間で示す。各段階を「確認する、実施する、渡す」の順に追う。

  1. 023

    段階 1

    自律判断できる境界を確認する

    許可の境界線の詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当計時
    手法 0–20分引継ぎ 20–23分
    1. 1
      確認する

      主進行が、役割、終了時刻、終了時に残す成果物を参加者へ共有する

    2. 2
      実施する
      • 判断項目を「実行できる」「相談が必要」「決裁が必要」に分ける。
      • 根拠となる規程や責任者が不明な項目は「要確認」にする。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す実行可・要相談・要決裁の境界

      相談が必要な項目を、項目別の合意状態を確認する段階へ渡す。

  2. 2361

    段階 2

    合意状態を分ける

    部分合意の格子の詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当計時
    手法 23–58分引継ぎ 58–61分
    1. 1
      確認する

      主進行が、前段階の「実行可・要相談・要決裁の境界」がそろっていることを確認する

    2. 2
      実施する
      • 各項目を「合意」「条件付き合意」「判断保留」「不同意」に分ける。
      • 条件と不足情報を記し、決裁事項には合意状況を添える。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す項目別の合意状態

      判断保留の項目と決裁待ちを、先送り判断を管理する段階へ渡す。

  3. 61–66分 休憩 5分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
  4. 6699

    段階 3

    先送り判断を管理する

    決定の負債台帳の詳しい手順を見る

    担当主進行記録担当計時
    手法 66–96分引継ぎ 96–99分
    1. 1
      確認する

      主進行が、前段階の「項目別の合意状態」がそろっていることを確認する

    2. 2
      実施する
      • 判断保留の項目ごとに保留理由、必要情報、判断者、期限を書く。
      • 期限まで決めない影響と暫定運用も記す。
    3. 3
      渡す

      この段階で残す先送り判断の管理表

      境界図、合意状態、先送り判断の管理表を決定者へ渡す。

  5. 99–120分 予備・終了確認 21分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「先送り判断の管理表」の受取先と次の確認日を確かめる

運営体制

役割と担当時間

主進行
担当すること「合意できる範囲と決定権を分ける」の目的と扱わない範囲を守り、段階の開始と終了を伝える担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
記録担当
担当すること実行可・要相談・要決裁の境界、項目別の合意状態、先送り判断の管理表を段階ごとに記録し、終了時に受取先へ渡す担当する時間開始前の記録面準備から終了後の保管まで担当段階 1・2・3
計時
担当すること各段階の終了3分前と、休憩・予備時間への切替を主進行へ知らせる担当する時間全段階の開始時と終了3分前担当段階 1・2・3

受け渡し

成果物と保管担当

実行可・要相談・要決裁の境界
使い道誰がどこまで進められるか示す。保管担当記録担当
項目別の合意状態
使い道合意済みと決裁待ちを混同しない。保管担当記録担当
先送り判断の管理表
使い道担当、期限、再開条件を残す。保管担当記録担当

例外対応

進行を切り替えるとき・止めるとき

条件に当てはまったら、主進行が切替または停止を伝え、記録担当が変更内容を残す。

段階ごとの切替

  1. この兆候を確認判断項目が十五件を超える。該当段階の行動を見る

場を止める条件

  1. この兆候を確認規程上の決裁者が不明なまま合意を決定扱いする。その場で行う

    決定表記を外し、権限確認の担当を置く。

  2. この兆候を確認欠席者の同意や責任を推定する。その場で行う

    未確認へ戻し、本人確認の手順を決める。

編集・印刷して使う資料

共通テンプレートで準備を始める

このページでは、進行内容を無料で確認できる。まず共通テンプレートへ目的、参加者、役割、進行、成果物を書き写し、開催条件に合わせた準備に使える。

  • 開催前開催概要、参加者向け事前案内、役割表、設営チェック
  • 当日当日進行表、読み上げ文、手法カード
  • 切替・停止時進行の切替案、停止条件、変更記録
  • 終了後成果物の保管先記入欄、出典・権利
無料の共通テンプレートを見る