自分で始められる小さな行動を見つける対話手法
この手法で目指すこと
目的意思決定・チームビルド
自分で始められる小さな行動を見つける対話手法。終了時には本人が選んだ最小の行動が残る。
進行の骨子全員定める2分各自書く5分2〜4人組押す7分全員言う4分各自残す2分計20分 / 2–40人
進行をたどる · 時間で進む
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 定める余地を定める0–2分 · 全員 · 記録なし
- 書く一手を書く2–7分 · 各自 · 個人記録
- 押す背を押す7–14分 · 2〜4人組 · 記録なし
- 言う約束を言う14–18分 · 全員 · 共同記録
- 残す試す日を残す18–20分 · 各自 · 個人記録
1 / 5 · 余地を定める · 累積2分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計20分。
1/5余地を定める定める・2分・全員
2/5一手を書く書く・5分・各自
3/5背を押す押す・7分・2〜4人組
4/5約束を言う言う・4分・全員
5/5試す日を残す残す・2分・各自
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
自分で始められる小さな行動を見つける対話手法。責任の所在が曖昧で止まりがちな会議、変化の最初の一歩を作りたい時に向く。一五パーセントとは問題全体の割合ではなく、今の自分が裁量を持つ余地の比喩である。各自が一手を書き、小組は解決策を与えず、実行しやすくする問いだけを返す。全体で約束を口にし、試す日を残す。終了時には本人が選んだ最小の行動が残る。構造的な障害を個人努力で埋める場、危険や違法な行為を求める場、上司が約束を監視する場には向かない。
手順
- 2分、共有課題を置き、他者の許可が要ることではなく自分で動かせる余地を探すと伝える
- 5分、各自が一週間以内に始められ、本人が担える一手を一枚に書く
- 7分、二〜四人で順にカードを読み、聞き手は「何があれば始めやすいか」と尋ね、依頼されない助言はしない
- 4分、全体へ戻り、希望者だけが自分の一手を声に出して共有面へ書き、聞き手は拍手でなく短い応援の言葉を返す
- 2分、各自が試す日と、後で振り返る相手をカードへ記して持ち帰る
もしもの分岐
- カードの半数以上に他者の承認、予算、担当変更が前提として書かれる — 書いた人が今の役割のままでできる観察、連絡、試作のいずれか一つへ言い換える
- 小組で聞き手が一人の提案を二回以上続ける — 進行役が助言を止め、「始めやすくする条件は何か」という問いだけへ戻す
- 残り2分で試す日が書かれたカードが0枚 — 各自が最短の平日または次の活動日を仮に書き、変更は後で自分で行う
人数に合わせる
2人では一人ずつカードを読み、聞き手が問いを返して交替する。3〜12人は二〜四人組で全員の一手を扱う。13〜40人は四人組を基本にし、全体共有は希望者三人までに絞り、残りはカードを持ち帰る。役職差が大きい場では、上司と部下を同じ小組に固定せず、本人が話しやすい組を選べるようにする。全体課題の解決責任を個人へ移さない。
準備するもの
- 一五パーセントの一手カード(1人2枚・A6判)
- 筆記具(1人1本)
- 共有用ボード(1面)
- 試す日を記す小カード(1人1枚)
出典: Liberating Structures Fieldbook (2026) — Henri Lipmanowicz; Keith McCandless; Nancy White(翻案・変更あり) / Creative Commons License — Liberating Structures(CC-BY-SA-4.0表示) / CC BY-SA 4.0(ライセンス本文)
翻案部分もCC BY-SA 4.0で提供する。
この手法を使う進行例
手法を組み合わせた進め方と、開催全体の人数・時間を確認する。
- 実践を振り返り、改善実験を決める
この手法の役割自分で動かせる改善を選ぶ
- 問題の根を見つけ、次の一手を決める
この手法の役割権限内の一手を選ぶ
- 企画を小さく試せる実験に絞る
この手法の役割権限内の開始行動を選ぶ