調整して使える進行例
利用経験を集める問いを一緒に作る
何を確かめるために、何を記録し、どこまで利用するかを決める。
この場で決められること
結果を、どこまで決定として扱うか
調査用の質問案と記録条件を作る。個人情報保護、研究倫理、正式調査票は、それぞれの担当部門による確認へ渡す。
この場では決めないこと
別の進め方を選ぶ条件
- 収集目的のない情報を聞かない。
- 診療・法務相談の内容を収集しない。
- 回答を参加条件にしない。
進行の全体像
180分の流れを確認する
3段階・休憩10分・予備と終了確認26分
- 0–78分段階1 経験を記録できる問いを作る経験記録の問いを一緒につくる残す:日記質問案
- 78–111分段階2 収集と利用の境界を決める観察の契約残す:記録・利用の同意確認表
- 111–121分休憩10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
- 121–154分段階3 質問で埋める根拠の穴を確認する根拠の穴板残す:質問・根拠対応表
- 154–180分予備・終了確認26分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「質問・根拠対応表」の受取先と次の確認日を確かめる
- 段階1で残す日記質問案
- 段階2で残す記録・利用の同意確認表
- 段階3で残す質問・根拠対応表
開催前
決めることと、用意するもの
判断の前提をそろえてから、道具と会場を準備する。
- 01問いと範囲
何を確かめるために、何を記録し、どこまで利用するかを決める。 開始前に、扱う対象と期間を一文で示す。
- 02この場で決めること
調査用の質問案と記録条件を作る。個人情報保護、研究倫理、正式調査票は、それぞれの担当部門による確認へ渡す。
- 03成果物の受取先
終了時の「質問・根拠対応表」を記録担当が保管し、必要な質問と不要な質問を区別する。
- 04参加と情報の境界
通過、休憩、退出を選べることを伝え、個人情報、機密、属性評価を記録面へ出さない。参加者支援を別に置く。
- 05運営体制
主進行、記録担当、計時、参加者支援を開始前に割り当て、切替と停止を誰が宣言するか確認する。
- 06次の確認
「質問・根拠対応表」の見直し日、閲覧者、次に判断する責任者を決める。
道具を確認する 13件
付箋、A4コピー用紙、濃い色の太字ペン、マスキングテープ。全体で共有する進行では、模造紙またはホワイトボードも用意する。
「カード」「札」「票」は専用品を買わず、付箋かA4コピー用紙を切って作る。「開催前に集める資料」は省かず、「開催条件に合わせて選ぶもの」は必要な機能を日用品や会場備品で満たす。同じ紙道具をまとめた。各項目では、数量と事前に書く内容を確認する。
共通の道具
普段使う文具をそのまま使う・4件
- 太字ペン
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1人1本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
- 行動付箋
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人3枚
- 作り方・書く内容
- 専用品は購入せず、紙片の上部に「行動」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
- 筆記具
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1人1本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
- 判断項目付箋
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人4枚
- 作り方・書く内容
- 専用品は購入せず、紙片の上部に「判断項目」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
手書きで作るシート
付箋、A4コピー用紙、模造紙から作る・7件
- 記録方法を本人が選ぶカード
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人1組
- 作り方・書く内容
- 「紙に書く」、「音声で残す」、「映像で残す」、「図で残す」を一枚ずつ別の紙へ書き、種類ごとに必要枚数をそろえる。同じ色でも見出しの文字で区別する。
- 記録範囲を確認する表
- 用意する形
- A4コピー用紙
- 数量
- 1組1枚
- 作り方・書く内容
- 作業面を「扱う問い」、「記録しない内容」、「第三者情報の扱い」の3欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- データの扱いを確認する表
- 用意する形
- A4コピー用紙
- 数量
- 全体1枚
- 作り方・書く内容
- 作業面を「取得方法」、「閲覧できる人」、「保存先・期限」、「削除方法」の4欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 行動と観察方法を合意する表
- 用意する形
- A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
- 数量
- 各組1枚+全体統合用1枚
- 作り方・書く内容
- 作業面を「試す行動」、「観察する事実」、「観察する人」、「本人へ返す方法」、「記録形式」、「観察期限」、「結果を見直す場」の7欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 記録例カード
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 各組1枚
- 作り方・書く内容
- この手法で扱う内容に近い記入例を一件だけ開始前に書く。参加者が写す正解ではなく、書き方の見本として示す。
- 根拠が不足している点の確認表
- 用意する形
- A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
- 数量
- 各組1枚+全体統合用1枚
- 作り方・書く内容
- 確認したい主張ごとに「分かっていること」「不足している根拠」「確認先」「期限」の欄を作る。
- 根拠種別札
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 各組4枚
- 作り方・書く内容
- 専用品は購入せず、紙片の上部に「根拠種別」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
開催前に集める資料
この進行の入力として必ずそろえる・2件
- 参加条件と安全担当を確認する案内
- 用意する形
- A4コピー用紙または同内容の閲覧用データ
- 数量
- 1人1部
- 作り方・書く内容
- 「同意の方法」、「撤回後の記録処理」、「謝礼の条件」、「安全責任者」、「安全責任者の予備担当」を、初めて読む人にも分かる言葉で記す。作成日、確認した担当、質問先を添え、配付する場合は拡大文字版または閲覧用データも同じ内容で用意する。
- 利用できる機器・通信・材料支援の一覧
- 用意する形
- A4コピー用紙または同内容の閲覧用データ
- 数量
- 全体1枚
- 作り方・書く内容
- 開催前に利用できる支援、申込方法、担当、利用期限を確認して一覧にする。参加者が必要な支援を選べる形で配付する。
会場の設えを確認する 11件
- 保護責任者と予備担当、当日連絡、緊急手順、個別相談先、データ管理担当を掲示し、一つでも欠ければ中止する
- 年齢と状況に応じた本人同意、必要な保護者・組織手続、撤回、非参加の不利益なし、謝礼条件、撤回後の返却・削除・匿名化・利用停止を平易に示す
- 取得は最小限とし、目的、閲覧者、公開、二次利用、保存場所・期間、削除日を先に定める。本人と第三者の個人情報を記録しない方法を優先し、若者全体の経験として一般化しない
- 音声・映像は第三者が入らない場所・画角・時間を本人と選び、録音・撮影前に短く試す。映り込みや声を防げなければ紙・図または第三者の声を含まない音声へ替える
- 紙、音声、映像、図の同等代替と、必要な機器、通信、材料を組織負担で用意する。若者が記録しない項目、媒体、共有範囲を選び、成人が安全とデータ管理の最終責任を負う
- 観察者と実行者が別の席に着く島卓(各組1卓・5人以下)
- 契約シートの行末に確認日を書き足せる右余白(各組1面・10cm以上)
- 同じ記録形式の行をまとめて貼る壁面(1面)
- 根拠ありと根拠不足を区切り線なしで隣り合わせに置く面(各組1面)
- 今回は不要の項目だけを面の外へ避ける余白(各組1面の三割)
- 決定期限の近い不足から順に並べる壁面(1面)
当日
進行譜に沿って進める
時間は開始からの経過時間で示す。各段階を「確認する、実施する、渡す」の順に追う。
- 0–78分担当主進行記録担当参加者支援手法 0–75分引継ぎ 75–78分
- 1確認する
主進行が、役割、終了時刻、終了時に残す成果物を参加者へ共有する
- 2実施する
- 調査目的を一文にし、回答者が実際の場面を記録できる問いを作る。
- 答えを誘導する語、不要な属性、評価語を除き、試し回答で負担を確かめる。
- 3渡す
この段階で残す日記質問案
質問案と回答負担の所見を、記録・利用条件を決める段階へ渡す。
- 1
- 78–111分担当主進行記録担当参加者支援手法 78–108分引継ぎ 108–111分
- 1確認する
主進行が、前段階の「日記質問案」がそろっていることを確認する
- 2実施する
- 何を収集し、誰が見て、いつ削除するかを定める。
- 回答しない選択と撤回方法を明記し、自由記述へ機密情報を書かない案内を作る。
- 3渡す
この段階で残す記録・利用の同意確認表
利用目的と質問の対応表を、質問で補う根拠不足を確認する段階へ渡す。
- 1
- 111–121分 休憩 10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
- 121–154分担当主進行記録担当参加者支援手法 121–151分引継ぎ 151–154分
- 1確認する
主進行が、前段階の「記録・利用の同意確認表」がそろっていることを確認する
- 2実施する
- 意思決定に必要な根拠を既知、推測、不明へ分ける。
- 不明項目ごとに対応する質問を一件だけ置き、対応しない質問は削除候補にする。
- 3渡す
この段階で残す質問・根拠対応表
質問案、同意条件、未解消事項を調査責任者へ渡す。
- 1
- 154–180分 予備・終了確認 26分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「質問・根拠対応表」の受取先と次の確認日を確かめる
運営体制
役割と担当時間
- 主進行
- 担当すること「利用経験を集める問いを一緒に作る」の目的と扱わない範囲を守り、段階の開始と終了を伝える担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
- 記録担当
- 担当すること日記質問案、記録・利用の同意確認表、質問・根拠対応表を段階ごとに記録し、終了時に受取先へ渡す担当する時間開始前の記録面準備から終了後の保管まで担当段階 1・2・3
- 計時
- 担当すること各段階の終了3分前と、休憩・予備時間への切替を主進行へ知らせる担当する時間全段階の開始時と終了3分前担当段階
- 参加者支援
- 担当すること通過、休憩、退出、個別確認の申し出を受け、再開の可否を主進行と判断する担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
受け渡し
成果物と保管担当
- 日記質問案
- 使い道出来事、状況、対応、結果を回答者の言葉で集める。保管担当記録担当
- 記録・利用の同意確認表
- 使い道収集範囲、閲覧者、保存期間、撤回方法を示す。保管担当記録担当
- 質問・根拠対応表
- 使い道必要な質問と不要な質問を区別する。保管担当記録担当
例外対応
進行を切り替えるとき・止めるとき
条件に当てはまったら、主進行が切替または停止を伝え、記録担当が変更内容を残す。
段階ごとの切替
場を止める条件
- この兆候を確認医療、法務、家庭状況など要配慮情報の収集が提案される。その場で行う
質問を外し、必要性を専門審査へ送る。
- この兆候を確認回答しない選択や削除期限を決められない。その場で行う
調査開始を保留する。
編集・印刷して使う資料
共通テンプレートで準備を始める
このページでは、進行内容を無料で確認できる。まず共通テンプレートへ目的、参加者、役割、進行、成果物を書き写し、開催条件に合わせた準備に使える。
- 開催前開催概要、参加者向け事前案内、役割表、設営チェック
- 当日当日進行表、読み上げ文、手法カード
- 切替・停止時進行の切替案、停止条件、変更記録
- 終了後成果物の保管先記入欄、出典・権利