調整して使える進行例
地域の安全上の気づきを現地で集める
公開空間を観察し、安全上の気づきと改善候補を根拠付きで集める。
この場で決められること
結果を、どこまで決定として扱うか
観察事項と確認候補を提案する。犯罪認定、危険度判定、設備改修の決裁は行わない。
この場では決めないこと
別の進め方を選ぶ条件
- 人や属性を危険と評価しない。
- 私有地へ立ち入らない。
- 観察だけで事故原因を断定しない。
進行の全体像
180分の流れを確認する
3段階・休憩10分・予備と終了確認26分
- 0–93分段階1 現地の利用状況を観察する地域探索点検残す:地点別の安全観察メモ
- 93–126分段階2 追加観察の範囲を決める観察の契約残す:観察項目と倫理条件
- 126–136分休憩10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
- 136–154分段階3 改善候補への支持と参加を確認する支持と実行の二票残す:賛否・協力可能者・保留条件の記録
- 154–180分予備・終了確認26分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「賛否・協力可能者・保留条件の記録」の受取先と次の確認日を確かめる
- 段階1で残す地点別の安全観察メモ
- 段階2で残す観察項目と倫理条件
- 段階3で残す賛否・協力可能者・保留条件の記録
開催前
決めることと、用意するもの
判断の前提をそろえてから、道具と会場を準備する。
- 01問いと範囲
公開空間を観察し、安全上の気づきと改善候補を根拠付きで集める。 開始前に、扱う対象と期間を一文で示す。
- 02この場で決めること
観察事項と確認候補を提案する。犯罪認定、危険度判定、設備改修の決裁は行わない。
- 03成果物の受取先
終了時の「賛否・協力可能者・保留条件の記録」を記録担当が保管し、提案優先度と協力可能者を分けて示す。
- 04参加と情報の境界
通過、休憩、退出を選べることを伝え、個人情報、機密、属性評価を記録面へ出さない。参加者支援を別に置く。
- 05運営体制
主進行、記録担当、計時、参加者支援を開始前に割り当て、切替と停止を誰が宣言するか確認する。
- 06次の確認
「賛否・協力可能者・保留条件の記録」の見直し日、閲覧者、次に判断する責任者を決める。
道具を確認する 14件
付箋、A4コピー用紙、濃い色の太字ペン、マスキングテープ。全体で共有する進行では、模造紙またはホワイトボードも用意する。
「カード」「札」「票」は専用品を買わず、付箋かA4コピー用紙を切って作る。「開催前に集める資料」は省かず、「開催条件に合わせて選ぶもの」は必要な機能を日用品や会場備品で満たす。同じ紙道具をまとめた。各項目では、数量と事前に書く内容を確認する。
共通の道具
普段使う文具をそのまま使う・4件
- 太字ペン
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1組2本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
- 行動付箋
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人3枚
- 作り方・書く内容
- 専用品は購入せず、紙片の上部に「行動」と書く。参加者が書き込む場合は一枚に一件とし、必要な見出しは開始前に手書きする。
- 筆記具
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1人1本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
- 筆記具
- 用意する形
- 濃い色の太字ペンまたはホワイトボードマーカー
- 数量
- 1人1本
- 作り方・書く内容
- インクが出ることを確認し、参加者が取れる位置へ置く。薄い色のペンは避ける。
手書きで作るシート
付箋、A4コピー用紙、模造紙から作る・7件
- 地域の資源と課題を分けるカード
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1組につき各10枚
- 作り方・書く内容
- 「資源」、「課題」を一枚ずつ別の紙へ書き、種類ごとに必要枚数をそろえる。同じ色でも見出しの文字で区別する。
- 歩行中に持つ安全確認用紙
- 用意する形
- A4コピー用紙を二つ折りまたは四つ折りにしたもの
- 数量
- 1組1枚
- 作り方・書く内容
- 「歩く経路」「帰着時刻」「緊急連絡先」「写真の削除日」の四欄を作る。屋外で持ち歩けるよう折り、各組の経路確認役が携帯する。
- 参加中の安全対応を選ぶカード
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人1組
- 作り方・書く内容
- 「停止」、「休憩」、「屋内参加」を一枚ずつ別の紙へ書き、種類ごとに必要枚数をそろえる。同じ色でも見出しの文字で区別する。
- 行動と観察方法を合意する表
- 用意する形
- A4コピー用紙を2枚並べた紙面。広く使う場合はマスキングテープでつなぐ
- 数量
- 各組1枚+全体統合用1枚
- 作り方・書く内容
- 作業面を「試す行動」、「観察する事実」、「観察する人」、「本人へ返す方法」、「記録形式」、「観察期限」、「結果を見直す場」の7欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
- 記録例カード
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 各組1枚
- 作り方・書く内容
- この手法で扱う内容に近い記入例を一件だけ開始前に書く。参加者が写す正解ではなく、書き方の見本として示す。
- 支持を示す匿名票と、実行参加を示す記名票
- 用意する形
- 75×75mm程度の付箋、またはA4コピー用紙を4つ切りにした紙片
- 数量
- 1人につき各1枚
- 作り方・書く内容
- 二枚を一組にし、一枚へ「支持票・匿名」、もう一枚へ「実行票・氏名」と書く。支持票には案への支持、実行票には最初の作業を担う意思と氏名を書く。二種類を同じ回収欄へ入れない。
- 支持と実行参加を分けて数える表
- 用意する形
- A4コピー用紙
- 数量
- 1卓1枚
- 作り方・書く内容
- 作業面を「支持票の枚数」、「実行すると記名した人数」の2欄に分ける。色だけに頼らず、各欄の見出しを文字で書く。
開催前に集める資料
この進行の入力として必ずそろえる・1件
- 比較する範囲と縮尺をそろえた地図
- 用意する形
- 出典と利用条件を確認した地図の印刷物。用意できない場合は、道路や施設を個人特定につながらない範囲で描いた同じ縮尺の抽象地図
- 数量
- 1組1枚
- 作り方・書く内容
- 開催前に、全組で同じ範囲・向き・縮尺の地図をそろえ、出典と確認日を書く。名称だけを書いた白紙では代替しない。
開催条件に合わせて選ぶもの
必要な機能を日用品や会場備品で代替できるか確認する・2件
- 位置情報保存・クラウド自動同期・外部共有を切った管理端末
- 用意する形
- 紙の記録用紙を標準とし、位置情報を扱う必要がある場合だけ管理端末を使う
- 数量
- 使用する組1台
- 作り方・書く内容
- 端末を使う場合は、位置情報保存、自動同期、外部共有を切り、保存先と削除日を確認する。紙で代替できる記録は紙を優先する。
- 支持票と実行票を分ける回収欄
- 用意する形
- 手持ちの封筒または空き箱を二つ。なければ机上をマスキングテープで二つに分ける
- 数量
- 1卓につき各1個
- 作り方・書く内容
- 一方に「支持票・匿名」、もう一方に「実行票・記名」と大きく書く。二つを離して置き、回収後も混ぜない。
会場の設えを確認する 7件
- 安全経路、休憩点、帰着時刻、撮影禁止対象、屋内参加方法を掲示する
- 端末管理者を一人定め、自動同期と外部共有を切る。例外写真は責任者だけが閲覧し最長七日で同期先ごと削除する
- 観察者と実行者が別の席に着く島卓(各組1卓・5人以下)
- 契約シートの行末に確認日を書き足せる右余白(各組1面・10cm以上)
- 同じ記録形式の行をまとめて貼る壁面(1面)
- 十人以下の卓をつくり、各卓に二つの回収欄を離して置く
- 単一案、必要支持数、必要実行人数を全卓から見える位置へ示す
当日
進行譜に沿って進める
時間は開始からの経過時間で示す。各段階を「確認する、実施する、渡す」の順に追う。
- 0–93分担当主進行記録担当参加者支援手法 0–90分引継ぎ 90–93分
- 1確認する
主進行が、役割、終了時刻、終了時に残す成果物を参加者へ共有する
- 2実施する
- 公開経路を歩き、見通し、照明、段差、案内、利用の交錯を観察する。
- 人物評価を避け、場所と確認時刻を事実として書く。
- 3渡す
この段階で残す地点別の安全観察メモ
重要な観察地点を、観察範囲と記録ルールを決める段階へ渡す。
- 1
- 93–126分担当主進行記録担当参加者支援手法 93–123分引継ぎ 123–126分
- 1確認する
主進行が、前段階の「地点別の安全観察メモ」がそろっていることを確認する
- 2実施する
- 追加確認が必要な地点ごとに観察項目と記録方法を決める。
- 撮影、聞き取り、個人情報、立入範囲の禁止事項を先に置く。
- 3渡す
この段階で残す観察項目と倫理条件
根拠がそろった改善候補を、改善候補への賛否と協力可否を確認する段階へ渡す。
- 1
- 126–136分 休憩 10分参加者は休憩し、運営側は前段階の成果物を次の作業面へ移す
- 136–154分担当主進行記録担当参加者支援手法 136–151分引継ぎ 151–154分
- 1確認する
主進行が、前段階の「観察項目と倫理条件」がそろっていることを確認する
- 2実施する
- 改善候補への賛否、確認作業へ協力できるか、保留理由を別々に記入する。
- 安全や権利に関する保留理由は票数にかかわらず残す。
- 3渡す
この段階で残す賛否・協力可能者・保留条件の記録
観察記録、倫理条件、投票結果を地域担当へ渡す。
- 1
- 154–180分 予備・終了確認 26分最初は遅れの吸収に使い、最後の5分は「賛否・協力可能者・保留条件の記録」の受取先と次の確認日を確かめる
運営体制
役割と担当時間
- 主進行
- 担当すること「地域の安全上の気づきを現地で集める」の目的と扱わない範囲を守り、段階の開始と終了を伝える担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
- 記録担当
- 担当すること地点別の安全観察メモ、観察項目と倫理条件、賛否・協力可能者・保留条件の記録を段階ごとに記録し、終了時に受取先へ渡す担当する時間開始前の記録面準備から終了後の保管まで担当段階 1・2・3
- 計時
- 担当すること各段階の終了3分前と、休憩・予備時間への切替を主進行へ知らせる担当する時間全段階の開始時と終了3分前担当段階
- 参加者支援
- 担当すること通過、休憩、退出、個別確認の申し出を受け、再開の可否を主進行と判断する担当する時間開始前から終了まで担当段階 1・2・3
受け渡し
成果物と保管担当
- 地点別の安全観察メモ
- 使い道場所、時点、観察事実を結び付ける。保管担当記録担当
- 観察項目と倫理条件
- 使い道何を、どこで、いつ、どの範囲で見るか限定する。保管担当記録担当
- 賛否・協力可能者・保留条件の記録
- 使い道提案優先度と協力可能者を分けて示す。保管担当記録担当
例外対応
進行を切り替えるとき・止めるとき
条件に当てはまったら、主進行が切替または停止を伝え、記録担当が変更内容を残す。
段階ごとの切替
場を止める条件
- この兆候を確認危険行為、事故、犯罪の可能性を現地で認知する。その場で行う
観察を中止し、距離を取り、必要な公式連絡手順へ移る。
- この兆候を確認個人を撮影、追跡、評価する行為が始まる。その場で行う
記録を停止し、個人を含まない環境観察へ戻す。
編集・印刷して使う資料
共通テンプレートで準備を始める
このページでは、進行内容を無料で確認できる。まず共通テンプレートへ目的、参加者、役割、進行、成果物を書き写し、開催条件に合わせた準備に使える。
- 開催前開催概要、参加者向け事前案内、役割表、設営チェック
- 当日当日進行表、読み上げ文、手法カード
- 切替・停止時進行の切替案、停止条件、変更記録
- 終了後成果物の保管先記入欄、出典・権利