慢性的な課題を、短い場面で演じて解く手法
この手法で目指すこと
目的発散・対話
慢性的な課題を、短い場面で演じて解く手法。
進行の骨子全員定める5分演者3人+観察者準備する10分全員演じる15分観察者の小組組む20分全員試す10分計60分 / 4–30人
進行をたどる · 時間で進む
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 定める課題を絞る0–5分 · 全員 · 記録なし
- 準備する場面を仕込む5–15分 · 演者3人+観察者 · 記録なし
- 演じる演じて観る15–30分 · 全員 · 共同記録
- 組む部品を組み替える30–50分 · 観察者の小組 · 共同記録
- 試す改善案を試す50–60分 · 全員 · 共同記録
1 / 5 · 課題を絞る · 累積5分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計60分。
1/5課題を絞る定める・5分・全員
2/5場面を仕込む準備する・10分・演者3人+観察者
3/5演じて観る演じる・15分・全員
4/5部品を組み替える組む・20分・観察者の小組
5/5改善案を試す試す・10分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
慢性的な課題を、短い場面で演じて解く手法。新しい対応を考えても、実際の会話や動きに置くと機能しないことが多い場に向く。少数の演者が具体的な状況を演じ、観察者はうまく働いた行為と働かなかった行為を分けて拾う。観察者の組は有効だった部品だけを使って次の場面をつくり、別の演者が試す。失敗を評価対象にせず、場面から学ぶ材料に変える。演じることに同意できない人がいる場、扱う課題が個人の傷つきに直結する場には用いない。
手順
- 5分、全員で共有する課題を一つに絞り、場面に出す役・場所・目的を決める
- 10分、演者は別の場所で短い場面を準備し、観察者は何を見るかを組ごとに決める
- 15分、演者が場面を演じ、観察者は機能した行為と詰まった行為を付箋へ書く
- 20分、観察者組は機能した行為を二つ以上選び、新しい場面の流れをつくって演者を選ぶ
- 10分、改善案を演じて全体で確かめ、実地で先に試す小さな行為を一つ残す
もしもの分岐
- 準備終了時に役・場所・目的のいずれかが空欄 — 課題を一つの利用者場面に縮め、三要素を一文で決め直す
- 観察メモの半数以上が演者の性格評価 — 評価語を削り、見えた行為とその直後の反応だけを書き直す
- 改善案が元の場面と同じ進み方になる — 有効だった行為を一つだけ強制的に差し替えて再演する
人数に合わせる
4〜8人は演者3人と観察者席を置く。9〜11人は演者3人、12〜30人は演者4人とし、残る観察者を一組2〜4人、人数差一人以内になるよう分ける。まず一組4人以下になる最少数の組を作り、余りは少ない組へ一人ずつ加える。付箋と筆記具は一人分ずつ用意する。複数の観察者組がある時は各組が一案だけを出し、演じる案は二案までに絞る。オンラインでは演者用ブレイクアウトと観察者共同メモを分ける。
準備するもの
- 場面の役・場所・目的を書く自作用紙(3〜4人組に1枚)
- 観察した有効な行為を書く付箋(参加者1人3枚)
- 太字の筆記具(参加者1人1本)
出典: Liberating Structures Fieldbook (2026) — Henri Lipmanowicz; Keith McCandless; Nancy White(翻案・変更あり) / Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International(CC-BY-SA-4.0)
翻案部分もCC BY-SA 4.0で提供する。
この手法を使う進行例
手法を組み合わせた進め方と、開催全体の人数・時間を確認する。
- 窓口や申請の分かりにくさを直す
この手法の役割改善場面を演じて試す
- 新しいサービス体験を試作する
この手法の役割場面を演じて試す