価値ごとの優先度を横軸へ置き、交換条件を見える形にする手法
この手法で目指すこと
目的収束・意思決定
価値ごとの優先度を横軸へ置き、交換条件を見える形にする手法。成果物は相対的な優先図と、判断に使った根拠である。
進行の骨子全員選ぶ10分個人置く8分全員見せる7分全員動かす25分全員試す10分計60分 / 3–15人
進行をたどる · 場に広げる
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 選ぶ判断軸を選ぶ0–10分 · 全員 · 記録なし
- 置く個人値を置く10–18分 · 個人 · 個人記録
- 見せる分布を見せる18–25分 · 全員 · 共同記録
- 動かす位置を動かす25–50分 · 全員 · 共同記録
- 試す選択肢を試す50–60分 · 全員 · 共同記録
1 / 5 · 判断軸を選ぶ · 累積10分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計60分。
1/5判断軸を選ぶ選ぶ・10分・全員
2/5個人値を置く置く・8分・個人
3/5分布を見せる見せる・7分・全員
4/5位置を動かす動かす・25分・全員
5/5選択肢を試す試す・10分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
価値ごとの優先度を横軸へ置き、交換条件を見える形にする手法。品質、速度、安全など複数の価値を同時に最大化できず、関係者の判断基準を揃えたい場に適する。参加者は相談前に各軸の位置を個別に決め、一斉に掲示して分布を出す。離れた値の根拠から話し、全員が許容できる一点または幅へ印を動かす。成果物は相対的な優先図と、判断に使った根拠である。評価対象そのものを軸に混ぜる場、法令や安全を交渉可能な価値として下げる場、決定権者が結論を既に固定した場には向かない。
手順
- 10分、次の判断で繰り返し使う価値を最大6軸まで選び、0と10が表す状態を軸ごとに一文で定義する
- 8分、相談を始める前に各自が全軸の位置を0〜10で決め、理由を一語添えた付箋を手元で作る
- 7分、合図で個人値を全軸へ一斉に貼り、値の幅と偏りを発言せずに全員で読む
- 25分、幅が大きい軸から最高値と最低値の根拠を聴き、許容できる一点または範囲へ合意色の印を動かす
- 10分、直近の選択肢を優先度の高い軸から順に照らし、採否と見直し条件を根拠記録用紙へ残す
もしもの分岐
- 初回掲示で全付箋の80%以上が8〜10に集まり、低い優先を示す軸が0本 — 各自が最も下げてもよい軸を一つ選び、その軸を下げる代わりに守れる価値を説明する
- 同じ軸の最高値と最低値の差が7以上あり、説明後も差が5以上残る — 一点への合意を止め、双方が許容できる範囲と範囲外へ出る条件を帯として記録する
- 終了10分前に合意色の印が置かれていない軸が2本以上ある — 未決軸を次回の検証項目へ移し、決まった軸だけで一つの選択肢を試して終える
人数に合わせる
3〜8人は一つの輪で全軸を扱う。9〜15人は二組に分かれ、各組が半数の軸について最高値と最低値の根拠を整理してから全体へ戻す。個人付箋は1人あたり判断軸と同じ枚数、合意付箋は判断軸と同じ枚数を用意する。軸が6本を超える場合は事前に統合し、60分の中で扱う軸を最大6本に絞る。
準備するもの
- 横軸シート(判断軸1本につき1枚・0〜10の11目盛・最大6本)
- 個人値の付箋(1人につき判断軸数と同数・最大6枚)
- 合意位置の付箋(判断軸1本につき1枚・個人値と異なる色)
- 根拠記録用紙(1会場1枚・A3判以上)
- 濃色の筆記具(1人1本・中字)
出典: Tim Beattie; Val Yonchev: Priority Sliders(翻案・変更あり) / CC BY 4.0
この手法を使う進行例
手法を組み合わせた進め方と、開催全体の人数・時間を確認する。
- 業務量と担当の衝突を見える化する
この手法の役割制約間の優先度を調整する