答えを出さず、問いだけを具体化して渡す対話法
この手法で目指すこと
目的発散・対話
答えを出さず、問いだけを具体化して渡す対話法。終了時には、巡回問と予備問から次に扱う問いが残る。
進行の骨子全員定める2分1人書く3分3〜6人組足す5分3〜6人組絞る5分全員選ぶ5分計20分 / 4–24人
進行をたどる · 時間で進む
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 定める主題を定める0–2分 · 全員 · 記録なし
- 書く種の問いを書く2–5分 · 1人 · 個人記録
- 足す条件を足す5–10分 · 3〜6人組 · 共同記録
- 絞る焦点を絞る10–15分 · 3〜6人組 · 共同記録
- 選ぶ問いを選ぶ15–20分 · 全員 · 共同記録
1 / 5 · 主題を定める · 累積2分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計20分。
1/5主題を定める定める・2分・全員
2/5種の問いを書く書く・3分・1人
3/5条件を足す足す・5分・3〜6人組
4/5焦点を絞る絞る・5分・3〜6人組
5/5問いを選ぶ選ぶ・5分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
答えを出さず、問いだけを具体化して渡す対話法。議題が広すぎて意見が散る、最初の問いに主催者の結論が入り込む、発言の速い人が論点を決めてしまう場に適する。一人が書いた問いを隣へ渡し、受け手は対象、状況、期限、判断条件のいずれか一つだけを足す。問いを二巡させることで、個人の所有物だった論点が共同で検討できる焦点へ変わる。渡さない一枚は個人の予備問として保管し、巡回した問いと並べて選定する。終了時には、巡回問と予備問から次に扱う問いが残る。緊急判断や、事実確認だけで結論できる議題には向かない。
手順
- 2分、扱う主題と終了時に選ぶ問いの本数を全員へ示し、答えの提案は後に置く
- 3分、各自が種の問いを二枚へ一問ずつ書き、一枚を右隣へ渡して一枚を予備問にする
- 3分、受け取った問いへ対象、状況、期限、判断条件のどれか一つだけを書き足す
- 2分、問いをもう一人先へ渡し、前の追記と重ならない条件を一つだけ加える
- 3分、各組で巡回問と渡さず保管した予備問を読み、誘導語と複数論点を線で印す
- 2分、巡回問を一問一焦点へ書き直し、予備問も未編集の代替案として並べて貼る
- 5分、巡回問と予備問の具体性を比べ、次の対話で扱う問いを各組一つ選ぶ
もしもの分岐
- 種の問いを書く時間が2分たっても空欄のカードが全体の3分の1以上 — 主題に「誰の・どの場面の」を足し、答えでなく知りたい差を一文で書くよう促す
- 一巡目で「〜すべきか」で終わる問いが各組の半数以上 — 「何があれば判断できるか」へ語尾を替え、必要な情報を一条件だけ追記する
- 選定を始めて2分たっても各組の候補が3問以上残る — 次の60分で参加者が材料を出せる問いに限定し、各組一問まで絞る
人数に合わせる
4人未満では一人が自問を二度直す個人版にする。4〜24人は一組6人以下、全体で1〜4組になるよう均等に分け、各組3〜6人で二巡する。24人を超えたら一組3〜6人に分け、各組一問だけを掲示する。全体選定は行わず、同じ対象を扱う問いを進行役が束ね、次の対話単位へ一束ずつ渡す。
準備するもの
- 問いカード(1人2枚・A6程度)
- 濃色の筆記具(1人1本)
- 掲示用の模造紙またはホワイトボード(1面)
- 貼付用テープ(各組1巻)
出典: 対話の譜面編集部: 問いのバトン(オリジナル記述・図版)