仕事の流れを付箋で時系列に並べ、遅延の所在を可視化する手法
この手法で目指すこと
目的振り返り・意思決定
仕事の流れを付箋で時系列に並べ、遅延の所在を可視化する手法。成果物は、実際の作業、待ち時間、今回確認する滞留箇所を並べた流れ図である。
進行の骨子全員絞る14分全員並べる24分全員刻む29分全員重ねる35分全員選ぶ18分計120分 / 4–15人
進行をたどる · 時間で進む
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 絞る流れを絞る0–14分 · 全員 · 記録なし
- 並べる活動を並べる14–38分 · 全員 · 個人記録
- 刻む時間を刻む38–67分 · 全員 · 共同記録
- 重ねる摩擦を重ねる67–102分 · 全員 · 共同記録
- 選ぶ確認する滞留箇所を選ぶ102–120分 · 全員 · 共同記録
1 / 5 · 流れを絞る · 累積14分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計120分。
1/5流れを絞る絞る・14分・全員
2/5活動を並べる並べる・24分・全員
3/5時間を刻む刻む・29分・全員
4/5摩擦を重ねる重ねる・35分・全員
5/5確認する滞留箇所を選ぶ選ぶ・18分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
仕事の流れを付箋で時系列に並べ、遅延の所在を可視化する手法。業務の流れ・待ち・依存関係が担当者ごとの体感でしか語られず、対面が難しい遠隔の仕事でどこに滞留があるか共有できない場に適する。実際の活動を時系列に並べ、記録で確かめられる作業時間と待ち時間だけを数値化し、未確認の感覚値は分けて扱う。成果物は、実際の作業、待ち時間、今回確認する滞留箇所を並べた流れ図である。原因の断定や対策の実行は別の場で行う。実測できる時間記録がない場や、原因をこの場だけで断定する場には単独で使わない。
手順
- 14分、改善したい成果に近い一つの流れへ対象を絞り、始点と終点を全員で合意する
- 24分、顧客の受け取り地点から逆にたどり、実際の活動を動詞つきの付箋一枚ずつで並べる
- 29分、既存記録がある活動は作業時間と待ち時間の最頻値を記し、両方を確認できた活動だけで手待ち比率を出す
- 35分、担当・道具・出来栄えの引き継ぎ精度と、消耗が大きい箇所へ印を重ねる
- 18分、記録で確かめられる滞留箇所を一つ選び、他は次回に確認すると決める
もしもの分岐
- 対象範囲の合意に3分たっても、始点と終点が2案以上のまま残る — 直前の一区間だけに絞り、外側は境界線として書き出すだけに留める
- 時間記入で数値を挙げられない活動が全体の半数を超える — 最短と最長の範囲だけを記し、代表値は未確認と明記して手待ち比率の計算から外す
- 今回確認する滞留箇所が2件以上のまま4分たっても一つに決まらない — 既存記録を最も多く確認できる一件を今回の対象にし、原因とは断定しない
人数に合わせる
4人未満では役割の視点が揃わず、待ちや依存の見落としが残る。4〜15人は共有面1面に全員で書き込み、小組へは分けない。10人を超える場合は流れを前半区間と後半区間に分け、区間ごとに詳しい担当者を先に書かせてから全体で合流させる。16人以上は別回へ分け、各回を15人以下にする。
準備するもの
- 共有ホワイトボードまたは模造紙(1面・幅200cm以上)
- 活動記入用の付箋(1人15枚目安・75×75mm)
- 遅延・摩擦の印付け用に色違いの付箋(全体で30枚目安)
- 濃色マーカー(1人1本)
出典: Steve Pereira: Rapid Value Stream Mapping(翻案・変更あり) / CC BY 4.0