品質条件を観点別に書き出し、扱い方の欄へ仕分ける手法
この手法で目指すこと
目的意思決定・チームビルド
品質条件を観点別に書き出し、扱い方の欄へ仕分ける手法。成果物は品質条件の地図と、行き先が決まった項目一覧である。
進行の骨子全員揃える8分3〜5人組書き出す18分3〜5人組読み上げる12分全員仕分ける22分計60分 / 3–15人
進行をたどる · 枠を埋める
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 揃える観点を揃える0–8分 · 全員 · 記録なし
- 書き出す着眼を書き出す8–26分 · 3〜5人組 · 個人記録
- 読み上げる全体で読み上げる26–38分 · 3〜5人組 · 共同記録
- 仕分ける行き先へ仕分ける38–60分 · 全員 · 共同記録
1 / 4 · 観点を揃える · 累積8分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計60分。
1/4観点を揃える揃える・8分・全員
2/4着眼を書き出す書き出す・18分・3〜5人組
3/4全体で読み上げる読み上げる・12分・3〜5人組
4/4行き先へ仕分ける仕分ける・22分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
品質条件を観点別に書き出し、扱い方の欄へ仕分ける手法。性能・安全性・拡張性など機能以外の要件が設計者の口頭説明だけで流れ、後から誰の判断で決めたかが追えなくなる場に適する。観点ごとに全員が個人で着眼を付箋へ書き、その後で読み合わせて抜けと重なりを洗い出す。各条件は、今後取り組む一覧、作業完了の確認条件、利用者が受け入れる条件の三つへ分けるため、暗黙の了解に頼らず条件を残せる。成果物は品質条件の地図と、行き先が決まった項目一覧である。機能以外の要件が整理済みの案件や、観点の合意がない立ち上げ直後の場には向かない。
手順
- 8分、品質条件マップで扱う対象と、性能・安全性など観点の呼び方を全員で揃える
- 18分、観点ごとに3〜5人組へ分かれ、着眼を付箋一枚一件で書き出す
- 12分、各組が担当観点を全体へ読み上げ、抜けている観点を指摘し合う
- 22分、出た項目を今後取り組む一覧・作業完了の確認条件・利用者が受け入れる条件のいずれかへ仕分ける
もしもの分岐
- 着眼を書き出して10分たっても、ある観点の付箋が0枚のまま — その観点だけ全体で1分間の口頭発想に切り替え、出た案を書き手が代筆する
- 読み上げの後半で、同じ観点の説明が3分を超えて続く — 残り時間を全員に告げ、要点を一文に絞ってから次の観点へ移る
- 仕分けの終盤で、利用者が受け入れる条件へ入れる項目が0件のまま — 今後取り組む一覧へ入れた項目から一件を選び、利用者が受け入れる条件として満たす基準を書き足す
人数に合わせる
3人未満では観点ごとの分担が成立しない。組数は参加人数を5人で割って切り上げた数とし、人数差が一人以内になるよう3〜5人組へ分ける。五つの観点を一組目から順に一件ずつ配り、最後の組まで配ったら一組目へ戻る。各組は一つか二つの観点を担当する。16人以上は別回へ分け、各回を15人以下にする。
準備するもの
- 品質条件マップ用シート(3〜5人組に1枚・A3判・性能/安全性/拡張性/保守性/可用性の5観点欄入り)
- 付箋(1人15枚目安・観点ごとに色を変える)
- 濃色の筆記具(1人1本・中字以上)
- 全体共有面(1会場1面・幅120cm以上)
出典: Adam Clark: Non-Functional Requirements Map(翻案・変更あり) / CC BY 4.0