メンターと学び手が一対一で学びの関係を設計し始める手法
この手法で目指すこと
目的チームビルド・対話
メンターと学び手が一対一で学びの関係を設計し始める手法。残るのは、目的と境界を記した合意事項、最初の学びの一歩、次回以降の振り返り方である。
進行の骨子2人組知る15分2人組挙げる10分2人組確かめる10分2人組固める15分2人組整える10分計60分 / 2–2人
進行をたどる · 時間で進む
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 知る互いを知る0–15分 · 2人組 · 記録なし
- 挙げる目的の候補を挙げる15–25分 · 2人組 · 個人記録
- 確かめる境界を確かめる25–35分 · 2人組 · 共同記録
- 固める合意を書き固める35–50分 · 2人組 · 共同記録
- 整える次回以降の運びを整える50–60分 · 2人組 · 共同記録
1 / 5 · 互いを知る · 累積15分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計60分。
1/5互いを知る知る・15分・2人組
2/5目的の候補を挙げる挙げる・10分・2人組
3/5境界を確かめる確かめる・10分・2人組
4/5合意を書き固める固める・15分・2人組
5/5次回以降の運びを整える整える・10分・2人組
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
メンターと学び手が一対一で学びの関係を設計し始める手法。階層の外側に業務評価と切り離した相談先が欲しいが、期待や境界を決めないまま始まり、数回で関係が立ち消える組織に向く。先に互いの背景と動機を尋ね合い、目的の候補を挙げてから境界を確かめて合意を固めるため、暗黙の期待のずれが早い段階で表に出る。残るのは、目的と境界を記した合意事項、最初の学びの一歩、次回以降の振り返り方である。評価権を持つ直属の上司と部下の組合せや、片方に参加の意思がない場には向かない。
手順
- 15分、これまでの経歴と今関心のあることを、質問に沿って二人で尋ね合う
- 10分、学びたいことや育てたい力の候補を、思いつく限り二人で挙げる
- 10分、話せない話題や連絡できない時間帯がないか、二人で確かめる
- 15分、挙げた候補から目的を一つ選び、境界とともに合意事項として固める
- 10分、次回の振り返り方と記録の残し方を二人で整える
もしもの分岐
- 経歴を尋ね合う時間の半分が過ぎても、一方の発言時間が他方の3倍を超える — 残り時間は一問ずつ交互に短く答える形へ、二人で切り替える
- 目的の候補を挙げ終えて、二人が挙げた候補に重なりが一件もない — 互いの候補を一つずつ説明し合い、聞いた側が惹かれた候補を選び直す
- 境界を確かめる際、話せない話題を挙げたのが一方だけである — もう一方にも守秘や評価に関わる制約がないか、追加で尋ねる
人数に合わせる
人数は常に二人一組で変わらない。相手が不在のまま片方だけで進めても関係の合意にならないため実施しない。三人以上で行いたい場合は、それぞれ独立した二人組に分け、この手法を組ごとに一回ずつ別々に実施する。
準備するもの
- 経歴・関心を尋ねる質問カード(1組6問・カード形式)
- 目的・境界の合意シート(1組1枚・A4判)
- 学びの記録欄がある振り返り用紙(1人1部)
- 濃色の筆記具(1人1本)
出典: John Tooth: Mentorship(翻案・変更あり) / CC BY 4.0