共有文を読み、まだ書かれていない一文だけを補う対話法
この手法で目指すこと
目的発散・対話・振り返り
共有文を読み、まだ書かれていない一文だけを補う対話法。終了時には、元の共有文と区別された欠落補完リストが残る。
進行の骨子全員置く2分各自書く4分全員加える6分全員除く4分全員確かめる4分計20分 / 3–18人
進行をたどる · 時間で進む
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 置く共有文を置く0–2分 · 全員 · 記録なし
- 書く欠落を書く2–6分 · 各自 · 個人記録
- 加える一文を加える6–12分 · 全員 · 共同記録
- 除く重複を除く12–16分 · 全員 · 共同記録
- 確かめる補完を確かめる16–20分 · 全員 · 共同記録
1 / 5 · 共有文を置く · 累積2分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計20分。
1/5共有文を置く置く・2分・全員
2/5欠落を書く書く・4分・各自
3/5一文を加える加える・6分・全員
4/5重複を除く除く・4分・全員
5/5補完を確かめる確かめる・4分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
共有文を読み、まだ書かれていない一文だけを補う対話法。議論の要約が多数意見だけに偏る、同じ説明を繰り返して先へ進まない、見落とした条件が決定後に現れる場に適する。各自が欠けた事実、視点、条件のいずれかを一文で書き、順番に共有する。既出内容の言い換えと評価語を除き、新しい情報だけを足すため、声量や賛否でなく欠落そのものを検討できる。終了時には、元の共有文と区別された欠落補完リストが残る。事実の真偽をその場で判定する必要がある議題や、共有すると安全を損なう情報には向かない。
手順
- 2分、議論の現時点を表す共有文を一文で掲示し、「まだない一文だけを足す」と伝える
- 4分、各自が欠けた事実、視点、条件のどれか一つを選び、欠落カードへ一文だけ書く
- 6分、席順に一人一枚を読み、既出でなければ対応する三段へカードを一枚ずつ貼る
- 4分、共有文や先のカードの言い換えに印を付け、評価語だけのカードとともに脇へ除く
- 2分、残ったカードを事実、視点、条件の順に読み、元の共有文との違いを確かめる
- 2分、残った一文を欠落補完リストへ移し、次の対話で扱う項目を一件選ぶ
もしもの分岐
- 個人記入を2分続けても空欄のカードが全体の3分の1以上 — 共有文の主語、対象期間、成立条件のどれか一つが欠けていないかを順に確かめる
- 順番共有の前半で言い換えと判定されたカードが半数以上 — 後半の人は異なる当事者、異なる時点、例外条件のどれか一つへ焦点を替える
- 重複を除いた後も残るカードが12枚以上 — 次の対話で確認できる一文だけに印を付け、残りは保留欄へ束ねる
人数に合わせる
3人未満では欠落の幅が狭いため、一人が事実、視点、条件を一枚ずつ書く個人版にする。18人までは一つの順番で一人一文を共有する。18人を超えたら一組6人以下になるよう分け、各組は事実、視点、条件から一文ずつ選ぶ。全体では各組が選んだ三文だけを並べ、重複を除いて一面へ移す。
準備するもの
- 共有文カード(全体1枚・A4程度)
- 欠落カード(1人3枚・A6程度)
- 濃色の筆記具(1人1本)
- 欠落補完リスト用の模造紙またはホワイトボード(1面)
出典: 対話の譜面編集部: 欠落の一文(オリジナル記述・図版)