助けを求める、差し出す、受け取る時の反応を、三〜五人組で安全に試す手法
この手法で目指すこと
目的チームビルド・対話
助けを求める、差し出す、受け取る時の反応を、三〜五人組で安全に試す手法。
進行の骨子全員招く3分3〜5人組演じる3分3〜5人組試す12分3〜5人組振り返る8分全員共有する4分計30分 / 3–30人
進行をたどる · 時間で進む
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 招く招待を置く0–3分 · 全員 · 記録なし
- 演じる役を決める3–6分 · 3〜5人組 · 記録なし
- 試す四つを試す6–18分 · 3〜5人組 · 個人記録
- 振り返る観察を返す18–26分 · 3〜5人組 · 共同記録
- 共有する学びを持ち寄る26–30分 · 全員 · 共同記録
1 / 5 · 招待を置く · 累積3分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計30分。
1/5招待を置く招く・3分・全員
2/5役を決める演じる・3分・3〜5人組
3/5四つを試す試す・12分・3〜5人組
4/5観察を返す振り返る・8分・3〜5人組
5/5学びを持ち寄る共有する・4分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
助けを求める、差し出す、受け取る時の反応を、三〜五人組で安全に試す手法。答えを急いで渡すほど、本人が次の一歩を見つけにくくなる支援場面に用いる。相談する人、応じる人、観察する人を固定し、静かに聴く、問いで探る、提案する、互いの案を育てるという四つの応答を短く演じる。観察者は受け止められた働きかけと遮られた働きかけを具体的に返す。役割を終える前に、どの応答が相談者の選択肢を増やしたかを確かめる。相談内容を無理に開示させる場や、権限差を扱えない場には向かない。
手順
- 3分、扱う相談の範囲と、助言より観察を優先する約束を全員で確認する
- 3分、各組で相談者と応じる人を一人ずつ決め、残る人を観察者にして、相談者は話せる範囲の課題を一つ選ぶ
- 12分、四つの応答を一つずつ試し、観察者は受容と遮断が起きた言葉や間を用紙に記す
- 8分、相談者、応じる人、観察者の順に、選択肢が広がった応答と狭まった応答を返す
- 4分、全体で一つずつ学びを共有し、次の支援場面で試す応答を記録する
もしもの分岐
- 3分経っても相談者が話題を選べない — 実際の案件ではなく、最近困った小さな場面へ範囲を縮める
- 四つの応答のうち提案だけが続く — 次の回は応じる人が質問だけを使い、観察者が発話数を数える
- 振り返りで人格評価が一件でも出る — 評価語を消し、聞こえた言葉・間・応答の順番へ戻して言い換える
人数に合わせる
3〜5人は一組とし、相談者と応じる人を一人ずつ、残る人を観察者にする。6〜30人は3人組を基本にし、余りが一人なら一組を4人に、余りが二人なら二組を4人にする。追加された人は観察者になる。案内は各組一枚、振り返り用紙と筆記具は一人分ずつ準備する。10組を超える場合、全体共有は各組一文を壁面へ貼り、読み上げは三組までに絞る。オンラインでは各組に同じ案内を配り、観察者が共同メモを持つ。
準備するもの
- 4種類の応答パターンを示す自作の短い案内(3〜5人組に1枚)
- 振り返り用紙(参加者1人1枚・A4判)
- 筆記具(参加者1人1本)
出典: Liberating Structures Fieldbook (2026) — Henri Lipmanowicz; Keith McCandless; Nancy White(翻案・変更あり) / Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International(CC-BY-SA-4.0)
翻案部分もCC BY-SA 4.0で提供する。