深い問いを、結論を急がず一緒に考える対話手法
この手法で目指すこと
目的対話・チームビルド
深い問いを、結論を急がず一緒に考える対話手法。終了時には各卓の気づきが残る。
進行の骨子4〜7人組置く10分4〜7人組巡らす12分4〜7人組話す28分4〜7人組返す6分全員分ける4分計60分 / 4–20人
進行をたどる · 時間で進む
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 置く問いと約束を置く0–10分 · 4〜7人組 · 記録なし
- 巡らす声を巡らす10–22分 · 4〜7人組 · 記録なし
- 話す深く話す22–50分 · 4〜7人組 · 共同記録
- 返す余韻を返す50–56分 · 4〜7人組 · 記録なし
- 分ける気づきを分ける56–60分 · 全員 · 共同記録
1 / 5 · 問いと約束を置く · 累積10分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計60分。
1/5問いと約束を置く置く・10分・4〜7人組
2/5声を巡らす巡らす・12分・4〜7人組
3/5深く話す話す・28分・4〜7人組
4/5余韻を返す返す・6分・4〜7人組
5/5気づきを分ける分ける・4分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
深い問いを、結論を急がず一緒に考える対話手法。強い感情を伴う話題、組織の出来事、まだ理解が揃っていない変化に向く。発言中の人を示す小物を各卓に一つ置き、最初の二巡は小物を持つ人だけが話す。自由会話では発言の重なりを防ぐ合図として使う。判断を保留し、相手を尊重し、理解を求め、多様な意見を招き、率直に話し、長く話し過ぎないという約束を守る。終了時には各卓の気づきが残る。課題の担当を決める場、討論で勝敗を付ける場、話す安全を保てない場には向かない。
手順
- 10分、共有したい問いを一つ置き、四〜七人で座って発言中の人を示す小物の使い方と六つの約束を読み、卓の進行役を一人決める
- 12分、最初の二巡は小物を持つ人だけが話し、一巡目は第一印象、二巡目は聴いた後の考えを一人ずつ短く伝える
- 28分、小物を発言の重なりを防ぐ合図として使いながら、自由に問いを深める
- 6分、再び順に一言ずつ、今持ち帰る気づきや問いを話す
- 4分、全体へ戻り、各卓で他の人にも役立つ気づきを一つだけ共有紙へ書き出す
もしもの分岐
- 第一巡で二人以上が他者の発言を遮る — 進行役が小物を持つ人だけが話す約束を読み上げ、最初の二巡を続ける
- 自由対話の10分後に発言者が二人だけへ偏る — 進行役が小物を順に渡す方法へ一度戻し、まだ話していない人から短い一言を受ける
- 誰かの発言に対する反論や人格評価が続く — 進行役が説得でなく理解を求める問いへ戻し、具体的に聴いた内容を言い直してから続ける
人数に合わせる
4人未満では視点を巡回しにくいため、一対一の対話へ替える。参加人数を7人で割って切り上げた数を卓数とし、人数差一人以内の4〜7人へ分ける。13人を超えたら各卓に進行役を置き、全体共有は一卓一件にする。発言せず紙で渡す方法も残す。オンラインでは各自が小物を持ち、名前を呼んで渡す。21人以上は別回へ分け、各回を20人以下にする。
準備するもの
- 発言中の人を示す小物(各卓1個・石、棒、布など)
- 六つの約束を印刷した卓上カード(各卓1枚・A5判)
- 気づきを書く紙(各卓1枚・A3判)
- 筆記具(参加者1人1本)
出典: Liberating Structures Fieldbook (2026) — Henri Lipmanowicz; Keith McCandless; Nancy White(翻案・変更あり) / Creative Commons License — Liberating Structures(CC-BY-SA-4.0表示) / CC BY-SA 4.0(ライセンス本文)
翻案部分もCC BY-SA 4.0で提供する。