経験者の物語を、全体の問いへ開く対話手法
この手法で目指すこと
目的対話・チームビルド
経験者の物語を、全体の問いへ開く対話手法。終了時には全員が持ち帰る教訓と、次に確かめる問いが残る。
進行の骨子全員迎える4分全員聴く12分2〜3人組育てる6分全員返す6分全員結ぶ2分計30分 / 8–100人
進行をたどる · 時間で進む
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 迎える問いを迎える0–4分 · 全員 · 記録なし
- 聴く経験を聴く4–16分 · 全員 · 記録なし
- 育てる問いを育てる16–22分 · 2〜3人組 · 個人記録
- 返す問いを返す22–28分 · 全員 · 共同記録
- 結ぶ学びを結ぶ28–30分 · 全員 · 共同記録
1 / 5 · 問いを迎える · 累積4分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計30分。
1/5問いを迎える迎える・4分・全員
2/5経験を聴く聴く・12分・全員
3/5問いを育てる育てる・6分・2〜3人組
4/5問いを返す返す・6分・全員
5/5学びを結ぶ結ぶ・2分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
経験者の物語を、全体の問いへ開く対話手法。新しい責任者を迎える時、重要な出来事を振り返る時、現場に近い人が背景を知る必要がある時に使う。司会者が用意した問いで具体的な物語を聴き、参加者は二、三人で追加の問いを育てて返す。結論や称賛を急がず、何が起き、どう選んだかをたどる。終了時には全員が持ち帰る教訓と、次に確かめる問いが残る。権威者を持ち上げる場、当事者の同意なく私的な経験を掘る場、苦情処理を公開で行う場には向かない。
手順
- 4分、共有したい挑戦を一文で掲げ、司会者、経験者、観客の役割と質問の境界を確かめる
- 12分、司会者が事前の問いを用いて、経験者に出来事、迷い、選択を具体的に語ってもらう
- 6分、参加者が二、三人で、今の話を理解するために必要な追加の問いを一人一枚ずつ書く
- 6分、司会者が質問を束ねて数件を返し、答えを聞いた人は自分の学びを一語で共有面へ記す
- 2分、経験者へ礼を述べ、全体で次に確かめる問いを一つだけ掲げて閉じる
もしもの分岐
- 開始6分後までに経験者の答えが抽象語だけで具体的な出来事が0件 — 司会者が「その時に最初に気づいたことは何か」と一つの場面へ問いを絞る
- 質問カードの半数以上が人物評価や私生活への質問になる — 司会者が質問を出来事、選択、学びの三欄へ戻し、評価を求めるカードは扱わない
- 残り3分で観客からの問いが0件 — 二人組で一つだけ「自分なら何を知りたいか」を口頭で出し、司会者が一問を受ける
人数に合わせる
8〜30人は一人の経験者と一人の司会者で行い、参加者を二〜三人組に分けて質問を相談する。31〜100人も二〜三人組を保ち、質問カードを四つの回収箱に分け、司会補助を2〜4人置いて「出来事・選択・学び」に仕分ける。経験者を複数招く時は、各15分以上の独立した枠を置き、比較討論にしない。聞こえにくさを避けるため、会場が30人を超える場合はマイクを用意する。
準備するもの
- 司会者と経験者用の椅子(前方に2脚)
- 事前質問リスト(司会者用1枚・A4判)
- 観客の質問カード(1人2枚・A6判)
- 太字の筆記具(1人1本)
- 質問を集める箱または共有ボード(1台または1面)
出典: Liberating Structures Fieldbook (2026) — Henri Lipmanowicz; Keith McCandless; Nancy White(翻案・変更あり) / Creative Commons License — Liberating Structures(CC-BY-SA-4.0表示) / CC BY-SA 4.0(ライセンス本文)
翻案部分もCC BY-SA 4.0で提供する。