多数の意見を意味の近さで整理する手法
この手法で目指すこと
目的収束・発散
多数の意見を意味の近さで整理する手法。終了時には元の意見、組の見出し、関係線をまとめた一枚の図が残る。
進行の骨子各自書く10分全員集める15分全員名づける10分全員描く15分計50分 / 3–8人
進行をたどる · 場に広げる
手順の現在地
各段階の名前、動き、時間、人数、記録方法を順番に確認できる。
- 書く発想を書き出す0–10分 · 各自 · 個人記録
- 集める寄せて集める10–25分 · 全員 · 記録なし
- 名づける群に表札をつける25–35分 · 全員 · 記録なし
- 描く関係を図解する35–50分 · 全員 · 共同記録
1 / 4 · 発想を書き出す · 累積10分
自動再生はしない。矢印キー、Home、Endでも段階を移動できる。全体は計50分。
1/4発想を書き出す書く・10分・各自
2/4寄せて集める集める・15分・全員
3/4群に表札をつける名づける・10分・全員
4/4関係を図解する描く・15分・全員
完成図全体の流れを見渡す
この手法は
多数の意見を意味の近さで整理する手法。意見や観察が大量にあるのに論点が定まらない場や、言葉の羅列から全体像をつかめない場に適する。一件ずつ付箋へ書き、意味が近いものを集め、各組の内容を表す短い見出しを付ける。組どうしの近さ、対立、原因と結果を線で結ぶ。どの組にも入らない少数意見は無理にまとめずそのまま残す。終了時には元の意見、組の見出し、関係線をまとめた一枚の図が残る。既定案から選ぶ場や、統計的な代表性が必要な分析には使わない。
手順
- 問いを決め、各自が付箋に1枚1件で書き出す(10分・無言で)
- 全員の付箋を机に広げ、声に出して読み上げながら「似ているもの」を寄せる
- 小さな群(2〜5枚)ができたら、群の本質を一言で表す表札を書いて上に置く
- どの群にも入らない一匹狼の付箋は、無理に入れず残す
- 群どうしの関係を線で描く——近い・対立する・原因と結果
- できあがった地形を眺め、「見えてきたこと」を全員でひとことずつ
もしもの分岐
- 付箋が集まりすぎて寄せられない — まず2つの大きな島に分けてから、島の中で寄せる
- 表札が抽象的になりすぎる — 「要するに◯◯が言いたい」と口語で言い直してから書く
人数に合わせる
3人未満では視点の比較が乏しく、個人の分類に偏るため非推奨。8人までは一つの作業面を全員で囲む。8人を超えたら3〜4人班に分けて別々に集約し、班ごとの表札だけを新しい作業面へ持ち寄って、表札どうしで再度寄せる。
準備するもの
- 付箋(1人20枚・75×75mm程度)
- 太めのペン(1人1本・中字以上)
- 模造紙または広い机(A1判1枚分の作業面)
出典: 川喜田二郎『発想法』(中公新書)(手法(手順)は著作権保護外・本記述はオリジナル) / 「KJ法」は株式会社川喜田研究所の登録商標——本ページは手法解説を目的とする記述的使用(商標注記)