KJ法
Affinity Diagramming (KJ Method)空間族収束発散各自書く10分全員集める15分全員名づける10分全員描く15分計50分 / 3–8人
この手法は
ばらばらの声を、意味の地形に変える。ひとりひとりが付箋にアイデアや観察を書き出し、机の上に広げ、「似ている」と感じるものを寄せて群をつくる。各群に表札(ラベル)をつけ、最後に群どうしの関係——近さ・対立・因果——を線で描く。本質は時間の順ではなく空間の配置にある。情報が多すぎて全体像が見えないとき、意見がばらけて論点が定まらないときに使う。川喜田二郎が野外調査のために生んだ、収束の古典。
手順
- 問いを決め、各自が付箋に1枚1件で書き出す(10分・無言で)
- 全員の付箋を机に広げ、声に出して読み上げながら「似ているもの」を寄せる
- 小さな群(2〜5枚)ができたら、群の本質を一言で表す表札を書いて上に置く
- どの群にも入らない一匹狼の付箋は、無理に入れず残す
- 群どうしの関係を線で描く——近い・対立する・原因と結果
- できあがった地形を眺め、「見えてきたこと」を全員でひとことずつ
もしもの分岐
- 付箋が集まりすぎて寄せられない — まず2つの大きな島に分けてから、島の中で寄せる
- 表札が抽象的になりすぎる — 「要するに◯◯が言いたい」と口語で言い直してから書く
人数の換算
3人未満は視点が偏るため非推奨。8人超は付箋が多すぎて収束しない——4人ずつの班に分けて別々に集約し、表札だけを持ち寄る。
準備するもの
- 付箋(1人20枚目安)
- 太めのペン
- 模造紙または広い机
予備の一手
- 時間が足りないとき → 1-2-4-All
出典: 川喜田二郎『発想法』(中公新書)(手法(手順)は著作権保護外・本記述はオリジナル) / 「KJ法」は株式会社川喜田研究所の登録商標——本ページは手法解説を目的とする記述的使用(商標注記)